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2028年ツール・ド・フランスのグランデパール誘致はルクセンブルクとチェコの争い?
今年のツール・ド・フランスはフランスのリールからのスタートだったが、2023年はスペインのビルバオ、2024年はイタリアのフィレンツェ、そして来年の2026ツールはスペインのバルセロナからのスタートとなり、近年はフランス国外からのスタートが続く。
さらに2027年はイングランド、スコットランド、ウェールズの3カ国を巡るグランデパールになることがすでに発表されている。
そしてこうしたフランス国外スタートという流れは2028年にも続きそうだ。ベネルクス三国を構成するルクセンブルク(他2つはベルギーとオランダ)が2028年ツール・ド・フランスのグランデパールに名乗りを挙げる計画のようだ。
情報源:Luxembourg comes forward with a serious offer to host the Grand Départ of the 2028 Tour de France
目次
報道によればルクセンブルクは2028ツールのグランデパール誘致に800万~900万ユーロ(約14億2千万円~16億円)を経費とするもよう。
公式にASOによってそれが決定されるのは2026年春のようだが、すでにツールを運営するジェネラルマネージャーのクリスティアン・プリュドムがルクセンブルクを訪れ正式な書類などを受け取ったとのことだ。
なおそのルクセンブルクでのコースだが、初日は13.5kmの個人TT、2日目はルクセンブルク市内からスタートして近郊の登りなどを経てルクセンブルク南西部のエシュ=シュル=アルゼットにフィニッシュ、そして3日目はフランスに戻るためルクセンブルクからフランスに入るコースになると予想されている。
このルクセンブルクのライバルとなりそうなのがチェコのようだ。
チェコとツール・ド・フランスといえば、チェコの自動車メーカーŠkodaがツール公式車両として大会と長年パートナーシップを結んでいるのが思い浮かぶ。そのŠkodaは2024年にツール・ド・フランスとの契約を延長している。
そのチェコも2028ツールを誘致しようとしているようだ。グリーンジャージのスポンサーでもあるŠkodaとツールとの強力な関係性を考えればチェコ有利?
また2029または2030年ツール・ド・フランスについてはタデイ・ポガチャルの母国スロベニアがツールを誘致しようとしているとの報道もある。そしてそのときはポガチャルの現役最後のツールになる可能性も?
また2028年といえばその夏にロサンゼルス五輪も開催される。同五輪は7月14日の開会式でスタートするわけだが、7月19日には男女個人TTが、7月22~23日には男女のロードレースが開催される予定になっている。トラック競技は7月25~30日だ。これはまさにツール・ド・フランスと日程が衝突することになる。
そこで2028年の男子ツール・ド・フランスについては6月23日にスタートさせるとの報道がなされている。例年よりも1週間ほど早めるわけだ。そうするとマイヨジョーヌもロス五輪のロードレース出場に間に合う。
ただツール・ド・フランスを移動させると他のレースの日程にも影響が出かねず、UCIとしては難しい調整を強いられそうだ。また2028ツール・ド・フランス・ファムの日程についてはまだ不透明。