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今年チームのスポンサーが変わり、そしてチームバイクも変わって大躍進しているデカトロンAG2Rだが、昨夜のツール・ド・フランスのチームプレゼンテーションで、そのチームバイクであるVan Rysel(ヴァンリーゼル)のバイクの前輪にだけコンチネンタル(Continental)の新型タイヤ Aero 111を使っていたようだ。
情報源:New front-only Continental ‘Aero 111’ tyres spotted at the Tour de France
New front-only Continental 'Aero 111' tyres spotted at the Tour de France https://t.co/XztgDRyA5s
— Cyclingnews (@Cyclingnewsfeed) June 27, 2024
この新型タイヤのサイドには、「Continental Aero 111」というロゴと「Aerodynamics by SwissSide」というロゴがある。後者ロゴから判断すると、おそらくホイールブランドのSwissSideとコロボしたタイヤで、SwissSideのホイールに最適化されたエアロ性能を持つタイヤなのではないだろうか。
タイヤの見た目の特徴の1つとして、ロゴだけでなくコンチネンタルタイヤではこれまでなかったようなトレッドパターンが使われている点がある。情報源記事の写真をみてもらうとわかるように非常にシンプルなものだ。タイヤの両サイドに四角い小さな凹みが規則的に配置されているだけ。これで狙ったシチュエーションで狙いどおり性能が得られるのだろう。
今回のチームプレゼンテーションではチームの全員がこのAero 111を使っていたのではなく、一部の選手だけのようだ。
なぜフロントタイヤだけにこのAero 111が使われたのか。やはりフロントタイヤが真っ先に風の影響を受けやすいからだろう。また仮にこのAero 111の耐パンク性能が通常のGP5000シリーズより低かったとしても、前輪のホイール交換は後輪よりもタイムロスが少ないのが普通なのでたとえ多少パンクリスクが上がっても大きな差はないということかもしれない。
さらにいえば、最近は前輪と後輪で異なるセッティングにすることが注目されている。たとえば、前輪はエロ性能重視で少し重量が増えてもディープなホイールをはかせ、後輪は逆にエアロ性能よりも耐パンク性能または軽量さを重視したセッティングにするような場合だ。
このAero 111については価格やスペックなどは現時点で不明だが、実際に市販されて買えるとしても、上述のように「Aerodynamics by SwissSide」というロゴから推測すればやはりSwissSideのホイールといっしょに使ったほうが良いのではないだろうか。