UAEがラエンゲン、ウェレンス、ユリウス・ヨハンセンと契約延長

先日、最強チームUAE Team Emirates – XRGから3名の選手の契約延長が発表された。以下の3名だ。

• ティム・ウェレンス（Tim Wellens、34歳、ベルギー）：2年契約で2027年末まで
• ヴェガール・ステイク・ラエンゲン（Vegard Stake Laengen、36歳、ノルウェー）」：1年契約で2026年末まで
• ユリウス・ヨハンセン（Julius Johansen、26歳、デンマーク）：1年契約で2026年末まで

この３名が残留することで、チーム基盤の「経験値・安定性」が担保される構図が浮かび上がる。特に、ベテランの1人であるウェレンスとの契約延長は勝負どころでのアシストとチームの支柱として働くことの期待を示すものといえるだろう。

チームは今年これまでの史上最多のレース勝利数記録を大きく塗り替える破竹の勢いで勝ち続けた。これまでの記録は黄金期だったマーク・カヴェンディッシュが所属していたColumbia-HTCが築いた85勝だったが、UAE Team Emirates – XRGはそれを軽く上回る90勝を突破し、さらに97勝まで積み上げた。来年は前人未到の100勝という大台を目指すのかもしれない。

そのために、ウェレンス、ラエンゲンというベテランたちとも契約を延長し、まずは同じベテランのラファウ・マイカが引退する中でチームとしては大きな変革よりも今年の勢いを持続するという安定を重視したのだと思われる。

もちろん来年もグランツールだけでなくクラシックやその他のワンデイレースでも貪欲に勝ちに行くだろう。それだけのチーム力がある。多角的・多面的な戦略をとってくるだろう。