レビュー
Rapha








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なぜジュリオ・チッコーネが2026ジロ第9ステージでのDecathlon-CMA CGMの動きに恨み・怒りを覚えているのか。
2026年ジロ・デ・イタリア第9ステージ後、Lidl-Trekの山岳エースであるジュリオ・チッコーネがDecathlon-CMA CGMの動きに対して不満をあらわにした。
この日は(途中にちょっとした登りがあるものの)基本的にはずっと平坦基調で最後に1級山岳の一発勝負で山頂フィニッシュというシンプルなコースだった。
その1級山岳コルノ・アッレ・スカレーでのステージ優勝を狙い、休息日前という事情もあって多くの選手が逃げグループ入りを狙ってアタックを繰り返した。その中でチッコーネも何度も積極的に前方へ飛び出したが、最終的に逃げへ乗ることはできなかった。
そしてレース後にチッコーネはこの逃げ合戦で「かなり多くのエネルギーを無駄にした」と振り返っている。
チッコーネが特に苛立ちを示したのは、Decathlon-CMA CGMの対応だった。本人によれば、逃げに加わろうとするたびにDecathlon-CMA CGMが強く反応し、自由に動けなかったという。
おそらくだが、このDecathlon-CMA CGMの強い反応位は総合上位に位置するフェリックス・ガルのためだったのだろう。今後のガルの総合順位の変動のことも考えて、その他の総合勢の動きを警戒していたとみられる。
その結果チッコーネは逃げに乗るための加速を何度も強いられ体力を削られることになったというわけだ。
消耗を強いられながらもチッコーネは最後の1級山岳で果敢に攻撃。ステージ優勝を狙い独走にもちこんだ。
しかし、フェリックス・ガルとヨナス・ヴィンゲゴーの加速によってラスト2kmを切ると追い抜かされてしまいステージ優勝の野望は潰えた。
チッコーネはもともと今年のジロについては総合成績ではなく本能に従い自由に動き、ステージ優勝(ついでに山岳賞も?)を狙うという方針だった(本来のエースはデレク・ジー)。
だがDecathlon-CMA CGMはそんなチッコーネーの動きを警戒していたわけで、余計な警戒だったとも考えられる。チッコーネからすればまさにそういう考えだろう。「いや、ワシは最初から総合成績なんて狙わんへんと言うてたやん」と。
しかし長丁場のジロ・デ・イタリアでどのようなことでフェリックス・ガルが総合順位を落とすのか予想できず、そのためDecathlon-CMA CGMも万が一を考えていたのだろう。
もしチッコーネが大逃げを決めてしまえば、ヴィンゲゴーはともかくとして、それ以外の選手との関係ではチッコーネが強力なクライマーであるだけに非常に厄介な相手となる。Decathlon-CMA CGMはそう考えたのだろう。今後の展開次第ではガルはジーとチッコーネの両方を相手にすることになる可能性もある。
Decathlon-CMA CGMが今後もそうした考えを維持するならば、明日からのレースもジュリオ・チッコーネの動きをDecathlon-CMA CGMが警戒し続ける可能性がある。そうなれば、チッコーネの最大の敵はDecathlon-CMA CGMなのかもしれない。