2017ジロ・デ・イタリア第3ステージのレビュー・感想。風がね・・・
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Giro d’Italia公式Twitterより |
第3ステージは風との闘い!風を制するものがレースを制する!
そんなレースとなった。
レースの局面が一気かつ一瞬で変わったのが、レース最終盤の残り12㎞あたりから。上のハイライト動画でいうと0:51あたり。
ゴールまで残り12㎞かそこらへんで、大きな180度カーブがあって進行方向が大転換。そして強い横風が吹き荒れるようになる。そのカーブを曲がってすぐ、クイックステップがボブ・ユンゲルスを筆頭にチームタイムトライアルを開始!これはもちろん、コロンビア人のエーススプリンターであるガビリアを勝たせるため。
このクイックステップの動きに反応しトレインに無賃乗車できたライバルチームはほんの数名。TREKのスプリンターであるニッツォーロはそれに成功!
一方、ピンクゴリラはこの動きに反応できず後方に取り残される。一人で追走するものの途中で諦め後方からの集団に混ざることを決定。ちなみに総合勢たちも誰一人この動きに反応できず。
しかし結局、第2集団は目前まで迫りながらもクイックステップトレインをとらえることはできなかった。
というわけで、実質ガビリアとTREKのニッツォーロの勝負となる。
ゴール前スプリントでは、ディメンションデータの選手が早がけして先頭でロングスプリント開始、3番手にニッツォーロ、4番手にガビリア。最後はニッツォーロの後方からベストタイミングでスプリントを開始したガビリアが勝利。
クイックステップの作戦勝ち!
他のチームは油断してたか、監督がボケーっとして指示出してなかったのかわからんけど、横風区間&クイックステップをノーマークだったのか?
クイックステップが横風分断作戦の得意かつ容易なチームであることはみんな知ってるはず。
特にピンクゴリラ擁するロットソウダルは、マリアローザを守るためにもクイックステップの動きには注意を払っておくべきやったのにな。アシストみんな疲れてたんかな。ロットソウダルも本来ならクイックステップの動きに反応できるチーム力あると思うねんけどな。
なお優勝したガビリアと3位のTREKのニッツォーロのスプリント時のパワー&速度のデータはこんな感じだったようや。
Head-to-head comparison of POWER + SPEED data from @FndoGaviria and @Giacomonizzolo in today’s #Giro100 finishing sprint ⬇︎ pic.twitter.com/RJtzvOrA11— Velon CC (@VelonCC) 2017年5月7日
ま、とにかく今年のジロは第1~第3まで全部おもしろいわ。
さて、次の第4ステージのコースはこんな感じ。
おまけ:TREKのチームバス、イタリアの罠にハマって動けなくなる
昨日、TREKのチームバスが宿泊ホテルに向かおうとして、坂を登って行ったらどんどん道が狭くなってついにJAMってもうた。
— Peter Stetina (@peterstetina) 2017年5月6日
100周年記念大会のグランツール…チームバス…動けなくなる…オリカ…
うっ、頭が…
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)