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カンチェラーラのモータードーピング問題が再燃。キャノンデールの元プロ選手が自著において、カンチェラーラの疑惑を肯定し炎上中。

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From Strade Bianche‏ Twitter

 

アメリカにフィル・ゲイモン( Phil Gaimon)という作家がいる。ロードレースファンなら聞き覚えのある名前や。それもそのはず、この作家は、元ロードレースのプロ選手。かつてはガーミン・シャープ、そしてキャノンデールに所属して引退した。

そのフィル・ゲイモンが最近ロードレースについての本を出版したんやけど、その本の内容が世界のネット各所で炎上(?)、話題になってる。

それもそのはず、その本には「カンチェラーラはモーター使ってたと思う」と書いてあるんやから。さもありなん。そらそうよ。

(続報:UCIがカンチェラーラのモーター疑惑を調査へ。

情報源:Gaimon calls Cancellara mechanical doping accusations a ‘red herring’

ネットで話題となっているフィル・ゲイモンの本はこちら。

もちろん中身は英語やけど、興味ある人は買ってみればいいブヒ。Kindle版もあるで。

 

 

さて、情報源記事によればこの本でフィル・ゲイモンはこう書いてる。

 

“When you watch the footage, his accelerations don’t look natural at all, like he’s having trouble staying on the top of the pedals. That fucker probably did have a motor,”

 

訳「(あのカペルミュールでの問題のシーンの)映像を見れば、あの加速が自然なものとは絶対思えへん。まるでペダルが勝手に動いてたように見えるやん。あのクソ野郎はたぶんモーター使ってたわ」

一方で、フィル・ゲイモンは、「でもそれは、1つのアングルからの映像を見ただけの判断でしかない」とも言うてる。

なんやねんそれ。”That fucker”という言葉遣いを本で使ってるわりに、自分の責任回避・訴訟回避の常套句も用意してるんかいな。ダセェなオイ。もっとガツンと真正面から断定せんかい!直球勝負でいこうやフィル!

しかし、フィル・ゲイモンは、世界のSNSやメディアで自分の本の一部分である、カンチェラーラのモーター使用疑惑ばかりがあれこれ言われ、炎上しているのを嘆く。本人はこう言う。

 

 “My goal [of the book] was to give people new heros and tear down the old heroes. It was always frustrating for me to see the fans – they love Jens [Voigt], Cancellara, the Schlecks, and they don’t know who Alex Howes is, and the real people I think deserve admiration didn’t get enough. That was something I tried to correct in a way with the book.”

 

訳「ワシの本の目的ってのは、世間に新しいヒーローを送る出すこと、そして古いヒーローをぶっつぶすことや。いつもムカついてたのは、フォイクト、カンチェラーラ、シュレック兄弟のことが大好きなファンを見るときや。そんなファンは、ワシのチームメイトだったアレックス・ハウズのことなんて知りもしないし、ワシが賞賛に値すると考える人間はあまりにも過小評価されすぎてる。そういった状況を変えることこそが、ワシがこの本で訴えたかったことなんや」


 

「えぇ……(困惑)、これ単にお前がスター軍団に嫉妬してただけちゃうんか……」とか思ってしまうけど、まぁ言いたいことはわかる。

でもま現実はそんなもんやし、どんなスポーツでもやっぱりスター選手がいれば、そうじゃない選手もいるしな。会社でもそうや。営業や企画のスターもいれば、事務系・総務系の裏方で目立たないサポート役もおる。

そういった選手にもファンの目を向けさせたいというのはわかるし、それもやっぱり大事やろな。ロードレースの人気拡大にはファンの多様化も必要や。少数のスターにだけ人気を頼っていたら、そのスターがいなくなれば新しいスターが出てくるまでそのスポーツの人気は低迷してしまうしな。

新スターの誕生という点では、カンチェラーラ、ボーネン、コンタドールなどの黄金世代の後、サガンなどの若いスターが出てきてるのはロードレース界としてはええことやね。

というわけで、フィル・ゲイモンは別にカンチェラーラのモータードーピング疑惑それ自体を単独でどうこう言いたいわけじゃない。せやから本でもその件についてはこれまで散々言われてきた情報と同じ議論・同じ情報しか書いてないようや。情報源記事で本人曰く、「新しい情報ちゃうで」と。

それやのに、ワシのこの記事でもそうやし、世界のメディア・SNSで「フィル・ゲイモンがカンチェラーラが使ってたと書いとるで!」とばかり騒がれ、炎上(?)してるわけ。フィル・ゲイモンは、その件ばかりが大衆の耳目を集めて話題になってることにうんざりしてるようや。本の目的はそんなことやないのにね。

「いやでも、そんなこと思うんやったらその件は書かんとけば良かったのにな」と思わんでもない。そんなん書いたらそればかり話題になるのは目に見てるやん。ワシが思うに、出版社・編集部・作家本人も絶対狙ってたやろ。炎上商法ってやつ?ま、実際に話題になってるわけやから成功したね(ニッコリ)

ま、というわけで、興味あれば本を読んであげてね。

続報:UCIがカンチェラーラのモーター疑惑を調査へ。

(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)

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