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英国政府・議会がドーピング問題に揺れるチームSkyを糾弾!英国「言い訳無用。プロとして失格」

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英国の下院議会(英国における庶民を代表する国会議員の議院。上院は貴族の代表)によって作成された政府報告書が、ドーピング疑惑にゆれるチームSkyを一刀両断。バッサリだー。

情報源1:UK government report: Sky’s anti-doping was ‘inexcusable and unprofessional’

情報源2:Wiggins, Brailsford and Sky rocked by report into TUEs and corticosteroid use




英国議会・政府がTeam Skyとウイギンスの疑惑について調査委員会を立ち上げて報告した内容とは?

今回の政府報告書を発表したのは、Department of Culture Media and Sport (DCMS)という政府の省庁。文化メディアスポーツ省という感じかな。疑惑解明を求めるメディア・世論を背景に上記下院が主導して同議員らによる調査委員会を組織。当事者や目撃者たちの証言をとったり、事件を精査して今回の政府・議会の見解発表という流れ。

①調査対象

今回の報告書のターゲットは2つ。

まず1つ目は、今話題沸騰中のフルームのサルブタ問題ではなく、むしろブラッドリー・ウイギンスのいわゆる「Jiffy Bag」疑惑や。怪しい封筒事件。

この事件がどんなものかというと、2011年のクリテリウム・ドーフィネが舞台で、それにウイギンスが出場してたときに、チームSkyが注文した怪しいおくすりの入った怪しい封筒がチームSkyの手に渡ったんちゃうかというもの。これは過去に記事にした。

https://bikenewsmag.com/2017/01/31/sky-7/

次に2つ目は、2011~2013年までにウイギンスが使ったTUEに正当性についても調査。さらに、チームSkyはもちろんBritish Cycling(英国代表自転車チーム。五輪とか世界選手権に派遣するやつ)のドーピングに対する姿勢、その管理体制なども調査した。

チームSkyやウイギンスのファンならば、報告書は読まないほうがええな。気分悪くなるからな。かなり辛辣に両者を批判しとるからね。




②TUEとチームSkyの姿勢

まず、おクスリの使用に関して報告書にはこう書いてある。

“Team Sky’s statements that coaches and team managers are largely unaware of the methods used by the medical staff to prepare pro-cyclists for major races seem incredible, and inconsistent with their original aim of ‘winning clean,’ and maintaining the highest ethical standards within their sport.”(情報源1より)

訳「チームSkyは、そのコーチやマネージャーたちが医療スタッフによる薬の使用についてほとんど放任し、メジャーなレースに参戦させとると言うけど、そんなんプロチームとしてありえへんやろ。アホかいな。だいたいやな、そんなんチームの本来の方針と矛盾しとるやんけ。クリーンな勝利と自転車界で最も高潔なチームを目指すというのがチーム本来のポリシーとちゃうんか」

“From the evidence that has been received by the committee regarding the use of triamcinolone at Team Sky during the period under investigation, and particularly in 2012, we believe that this powerful corticosteroid was being used to prepare Bradley Wiggins, and possibly other riders supporting him, for the Tour de France,”(情報源2より)

訳「チームSkyが今回の調査の対象となった期間中に使ってたトリアムシノロンに関して調査委員会が得た証拠によると、特に2012年についてやけど、ワシらはこの強力なコルチコステロイド(副腎皮質ホルモン)が、ウイギンスに処方されてたと確信しとる。そんでたぶん他の選手にについても同様やろな。特にツールでな」

トリアムシノロンってのは、コルチコステロイドの一種で、だいぶ強力なもんらしい。花粉症のクスリにも使われとるようや。喘息アレルギーなどを和らげる作用あるようやで。でも、けっこう副作用もでかいらしい。

“In this case, and contrary to the testimony of David Brailsford in front of the Committee, we believe that drugs were being used by Team Sky, within the WADA rules, to enhance the performance of riders, and not just to treat medical need.”(情報源2より)

訳「このケースでは、チームSkyのトップDavid Brailsfordが委員会で証言した内容と全く逆で、そういったクスリがチームSkyで使われたと確信しとる。たしかにWADAのルール内ではあるけど、それはもちろん選手のパフォーマンスを向上させるためや。医療行為の必要性というだけでやないで」

今回の報告も、WADAのルール内という点は認めてるんやね。チームSkyは上手いことやっとると言うてるわけ。




③Jiffy Bag scandal(怪しい封筒疑惑)

そして次に、上述の怪しい封筒事件に関しては、

“there is no verifiable evidence of what was in the package and there are no medical records to establish what was in the package.”(情報源1より)

訳「怪しい封筒の中身が何やったかは結局、検証可能な証拠ないからわからん。医療記録もないし余計わからん」

これは、今回の調査よりも前に行われた各種の調査でもわかってたこと。同じことを繰り返し述べただけ。無能。中身がアセチルシステインまたはトリアムシノロンだったのかは今となっては闇の中。

しかし、一方でチームとしての体制、そしてトップの人間David Brailsfordの責任についてはこう言う。

“The lack of these records is a serious failure both for Team Sky and British Cycling,”(情報源2より)

訳「怪しい封筒に関する記録(証拠)がないってのは重大なミスやで。チームSkyとBritish Cyclingの両方にとってな」

すなわち、怪しい封筒とか疑いをかけられんようにちゃんと記録残しとけや!記録ないから疑われるんやぞ!という言うてるわけ。

“It is also a failure of management at Team Sky, led by David Brailsford, as how can the managers and coaches assert with confidence that they are following the highest ethical standards in cycling, if they don’t have access to records to show what treatments the doctors are prescribing to the riders?(情報源2より)

訳「同時にチームSkyを管理する側の人間のミスでもあるぞ。David Brailsfordおまえのことやぞ。マネージャーやコーチってのは、どうすればチームSkyが自転車界で最も倫理的なチームやとはっきりと断言できるのかを考えて仕事せなアカンのやぞ。チームに記録がなくて、医師が選手にどんな薬を処方してるのかわからん場合とかどうすんねん。マジないわー」

(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)

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