レビュー


Rapha


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2020年モデルで刷新されたカーボンホイールZipp 303 Firecrestの、適正空気圧について
今年になって大きく刷新されたカーボンホイールがZipp 303 Firecrestシリーズ。旧モデルとは完全に別次元のホイールとなった。
風の抵抗、転がり抵抗、重力、振動損失という4つの要素に対して「総合的に最適な」性能を目指すTSE(Total System Efficiency)技術を導入し、さらに最も大きな変化といえるであろう、チューブレス仕様でのフックレス設計をも導入した。
そんな新Zipp 303 Firecrestであるが、上述のようにチューブレス仕様である。
もともとチューブレスタイヤでは、クリンチャーよりも適正空気圧は低くても良いとされている。ワシは普通にクリンチャーかつ、カーボンホイールを使えるような身分でもないので実際のところはわからない。だが、誰もが空気圧は低めでOKと言う。
そんなチューブレスであるが、Zipp 303 Firecrestチューブレスホイールで、28mmタイヤと30mmタイヤを使った場合のそれぞれの適正空気圧は体重ごとに応じて次のようになっている。(データは、Zipp公式サイトから)
体重 | 28mmタイヤの場合(PSI)、前/後 | 30mmタイヤの場合(PSI) |
約45kg | 49/52 | 45/47 |
約50kg | 50/53 | 46/48 |
約54.5kg | 51/54 | 47/50 |
約59.4kg | 52/56 | 48/51 |
約64.3kg | 53/57 | 49/52 |
約74.2kg | 56/60 | 51/55 |
約79.2kg | 57/61 | 52/56 |
約84.1kg | 58/62 | 53/57 |
約89.1kg | 59/64 | 54/58 |
約94kg | 60/65 | 55/60 |
約99kg | 61/66 | 56/61 |
約104kg | 62/68 | 57/62 |
約109kg | 63/69 | 58/63 |
約114kg | 64/70 | 59/65 |
なんと体重が114kgでも、28mmタイヤで空気圧は前64PSI、後70PSI。30mmタイヤ使うならさらに低い。なんということでしょう。
日本人のバイク乗りとしておそらく大多数であろう、体重55kg~65kgの範囲でも28mmタイヤの場合は前輪で51PSI~53PSI、後輪で54PSI~57PSI。大雑把にいえば、クリンチャータイヤーの場合の約40%~50%程度の空気圧であろう。
普通のクリンチャータイヤを使っている人間からすれば、
「(゚Д゚)ハァ??」
という感想の数値となっている。
こんな緩い空気圧設定を可能にしたのは、やはり旧製品と比べてのさらなるワイドリム化とフックレス設計であろう。これらによってもちろんエアロ性能も大きく向上している。
なお、新Zipp 303 Firecrestのこの適正空気圧の「ゆるさ」を可能にした設計は、乗り心地の良さ=振動減衰性にも多大な貢献を果たしている。次の動画をみてほしい。
→側のバイクはあきらかに振動が小さい。これがZipp 303 Firecrestをはかせたバイクである。すごい。
以上、普通のクリンチャータイヤ使いのワシからすれば「ヤバイ」ホイールなのである。
ちなみにワシが愛用してる空気入れは、Lezyne CLASSIC FLOOR DRIVE BLACK(Amazon)。今はもう型落ちかな。
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