カラパスは来年のツールのエースか?

昨年、エクアドル人として初めてグランツールのジロ・デ・イタリアを制したリカルド・カラパス(Richard Carapaz)。

今年のツールではイネオスのセカンドエースとして、そしてブエルタでは惜しくも2位とはいえ、イネオスへの移籍1年目としては上出来であろうシーズンを過ごした。

母国に帰郷しているカラパスは地元でのイベントに出席し、そこで今年の振り返りと来年の目標について述べたもよう。

情報源:Carapaz eyes Tour de France glory after ‘spectacular’ first season at Ineos

イネオスでの一年目について

モビ☆スタからイネオスへ移籍して一年目のシーズンだった今年について、次のように述べたもよう。

“It was a spectacular season, because I adapted rapidly. It feels like I’ve been in the team for five years. I don’t know if it seems that way from the outside but I already feel like a veteran there.

訳「いやー大成功の一年だったと思うわ。チームに一年目からすぐに馴染めたからね。まるで5年前からチームにいるような感じよ。外部からはどう見えてるかわからへんけど、自分としてはすでにチームのベテランみたいな感じ」

ロードレースはもちろん野球やサッカーでもそうだが、チームが変わると戦略も変わり、求められるものも、他のチームメイトとの相性も変わるせいか周囲の期待どおりの結果を出せないことがプロスポーツあるある。

しかしカラパスはそんなのを微塵も感じさせることのない大活躍。ゲラント・トーマスもエガン・ベルナルもクリス・フルームも沈んだ今年のイネオスを見事に支えた主役の1人である。もちろん今年のジロを制したタオ・ゲイガンハートやフィリッポ・ガンナなども素晴らしい結果を残した。

イネオスの強さというのは、チームに適応させる環境づくり・条件設定の上手さにあるのかもしれない。いわば広い意味でのマネージメント能力の高さか。

来年のツールでエースを狙うか?

今年のイネオスを支えたヒーローのカラパスだが、昨年はジロ、今年はブエルタ2位。ならば来年はもちろんツールの総合優勝を狙うかと考えられる。その場合は当然、エガン・ベルナルとのチーム内競争となろう。

だが、おそらく現時点ではカラパスが来年のツールでエースを狙うというのは可能性が低いと思われる。

それは東京五輪との関係が理由である。カラパスは来年の五輪について並々ならぬやる気を述べる。

“I want to be at 100 per cent at the Olympics because we’re not just representing a brand or a person; we’re representing a whole country. For me it’s going to be a big challenge.”

訳「五輪には100%の状態で参戦したいんや。それは五輪の代表というのは、チームやスポンサーなどや個人の代表じゃなくて、一国を代表するものやからや。自分にとってそれはすごく重要な挑戦なのよ」

カラパスは来年の五輪を大きな目標としていると述べている。それは選手個人ではなく、エクアドルという国全体の代表として闘うことを誇らしいものと考えているから。エクアドルの旗を五輪に掲げたいと願うのである。

ところが来年の五輪は、ツール・ド・フランス終了後の6日後である。東京の猛暑に慣れること、そして時差ボケを直すことなどを考えると、やはりかなり前から東京入りしたいところ。またツールの疲労も解消する必要がある。

そうなると、来年のツールの最終日まで走るのは不可能のである。つまり五輪を優先するならばツール総合優勝は捨てざるを得ない。

したがって、五輪にかけるカラパスの気持ちからすると来年ツールでエースというのは可能性が低いであろう。現時点では。

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