【トップ10】2020年の各スポーツ界のドーピング違反数ランキング
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ロードレースのプロチームによるアンチ・ドーピング組織であるMovement for Credible Cycling(以下MPCC)が、今年のドーピング事件数を公開している。
📊 An unusual year means unusual figures too! Credibility figures as at 1st October 2020 ⤵️
— MPCC (@MPCC_Cycling) November 19, 2020
🔗 https://t.co/4s6VsUYBv5 pic.twitter.com/QljHBQNo8l
コロナ禍で世界中の検査数が減少も現実は・・・
今年は新コロナにより、そもそもいろんなスポーツにおいて試合や大会が中止になったり、世界中を自由に移動できなかったりと、ドーピング検査のための行動も制限されてしまった。実際、 CADF (Cycling Anti-Doping Foundation)によると、ロックダウン期間中で検査ができたのは前年比で90%減と報告されている。つまり、同期間中は例年の1割程度しか検査が実施されていなかったことになる。
それならば、当然発覚するドーピング違反または不正行為の件数も減るはずである。
各スポーツ界ドーピング&不正ランキング、トップ10
今回発表されたデータの中から、ドーピングとその他の不正とを合算したランキングをまとめておく。各カッコ内の数字はドーピングだけの件数である。
順位 | 分野 | 違反件数 |
---|---|---|
1 | 陸上 | 101(99) |
2 | ウェイトリフティング | 39 |
3 | 馬術 | 20 |
4 | アメフト | 18 |
4 | ベースボール | 18 |
6 | 総合格闘技(MMA) | 14 |
6 | 自転車 | 12 |
8 | テニス | 12(6) |
9 | 水泳 | 12 |
10 | サッカー・フットボール | 12(5) |
さて気になるのはまず、「今年も首位」の陸上界である。
2018年も102件で首位。コロナなんて全く関係なくトップを死守する陸上界の闇は深い。選手の数が多いからだろうか。逆に言えばきちんと検査をしているということだろうか。
そして今年も謎なのが馬術である。乗り手ではなく、馬へのドーピングなのだろうか。馬術界も案外闇が深いのかもしれない。
ちなみに自転車競技については、2019年よりはかなり減っている。しかし、2019年は特にドーピング件数が多かっただけである。おそらく東京五輪への代表チーム選考があったからだと思われる。
2020年の自転車競技は、その急増加した2019年を除けば、ここ5年の数字とだいたい同じである。ドーピング検査数が減ったのにもかかわらず、コロナとは関係のない例年とあまり変わっていない。うーん・・・
なお、上のランキングを見てもらうとピンとくるように、アメリカで人気のスポーツが多いように思われる。実際、国別のランキングではアメリカが首位である。2位はロシア。3位にケニア(陸上か?)。