ロードレースのスプリントに競輪のルールを導入?

トラック競技で五度の世界王者に輝き、ロードレースでも走っていたテオ・ボス(Theo Bos)。日本の競輪でも短期登録選手制度を使い走っていたオランダ人である。

そんなボスが、ロードレースにおけるゴールスプリントの新ルールを提案している。

情報源:Bos proposes UCI adopt track-like rules to make road sprinting safer

ロードレースでも、トラック競技のようにスプリンターレーンを作るべき?

今年のロードレースはコロナによる大きな影響を受けたが、もう1つコロナとは別の大きな事件があった。それは、ツール・ド・ポローニュ(ポーランド一周:Tour de Pologne)で、ファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)が瀕死の重傷を負った事件である。

ディラン・フルーネヴェーヘン(Dylan Groenewegen)がヤコブセンをフェンスへ押しやったことが事故の原因だったが、この悲惨な事件をきっかけにしてゴール前スプリントのあり方が世界中で議論となった。

ただでさえ危険なのに、昔よりもずっとカオス化し危険になったといわれる近年のロードレースでのゴール前スプリント。これ以上の悲劇を防ぐために、トラック競技・競輪のスペシャリストのテオ・ボスが新ルールを提案する。そのルールとは次のようなものである。下のTwitterの画像を見て欲しい。

ボスの提案は、トラック競技におけるスプリンターレーンを、ロードレースのゴール前300mから導入することである。

スプリンターレーンでは、そのレーンの先頭の選手にスプリントの優先権が与えられ、そのレーンで2番手以降の選手は先頭の選手を「同レーン内」で追い抜いてはいけないというルールが適用される。

もし追い抜きたいのならば、他のレーンに移動してから(空気抵抗を受けることになる)スプリントをしなければならない。

簡単にいえばこういうルールが適用される特別なレーンのことである。

これをロードレースにも導入すればどうか、という提案である。

上画像をもう一度みてもらいたいが、このスプリンターレーンをコース両サイドのフェンス際に設定することで、そのレーン内では無理な追い抜きが禁止される。よって同レーン内で先頭の選手の安全が確保される。

狭いエリアの中で空いた小さなスポットに飛び込むなどの行為ができなくなる。

そのレーンで空気抵抗を避けるため背後につける選手らは、たとえ先頭の選手が減速してきても同レーン内で抜くことは許されない。そのため、フェンス際のコースから道路中央のエリアへ移動しなければならない。

同時に、片側のスプリンターレーンから、道路中央(センターライン)をまたぐような横移動も禁止することも提案。

このように、現状では実質的に無秩序・混沌が支配するゴール前に、トラック競技やケイリンで使われている一定の明確な秩序を導入・融合させることで、ゴール前スプリントでの安全性を高めようとするのが、ボスの提案である。

ただUCIが実際に導入するかはまた別の話である。



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