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ロードレースのツール・ド・フランス

カヴェンディッシュの33勝なるか?2021ツール第10ステージの結果と感想

2021ツール・ド・フランス第10ステージについて

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今日のコース

ロードレースのツール・ド・フランス
©ASO 大会公式より

記事「カヴェンディッシュの王手なるか?今日のツール第10ステージのコース」も書いたように、この日はスプリントステージ。

そうなるとチームとしてスプリント勝負の2強であるDeceuninck-QuickStepとアルペシン・フェニックスとのトレイン合戦となるだろうが、アルペシン・フェニックスはティム・メルリールがリタイアしたせいで、ゴール前のアシストが1枚足りない。

その数的不利がどう影響するのかが見ものであり、また、それらの2チーム以外のスプリンターやアタッカーたちが早めに仕掛けてくるのかも要注目だった。

はたしてカヴェンディッシュが、エディ・メルクスの最多勝にあと1勝まで迫れるか?

ボトル運びの少女(♂)と落車

まずスタートして最初に逃げに成功したのはLotto SoudalのTosh Van der SandeとAstanaのHugo Houle。プロトンはあっさりと逃げを容認するが、今日はやはりスプリントステージ。後半にかけてプロトンも活性化し、わりと早い段階で逃げを吸収。

その途中では今日も落車が発生。

そんなプロトンではクリス・フルームやジュリアン・アラフィリップといった英雄たちが、チームメイトのために献身的なボトル運び。これぞロードレース。

中間スプリント!

レースの中盤にさしかかる手前の標高590mの山頂に設置された中間スプリントでは、ソンニ・コルブレッリが1位通過で15pt、そして2位にマイケル・マシューズで13ptずつ獲得。マーク・カヴェンディッシュは参加せず。まぁ登りだったからね。

予想どおりの横風分断!・・・そしてゴールスプリント!!

ロードレースのツール・ド・フランス

逃げを吸収し、レースがかなり活発に動き出したのは残り30kmをきって、このように開けた場所に出たときだった。

ここでDeceuninck-QuickStepが一気に加速。横風分断作戦を敢行する。

そしてここで有力勢にトラブル発生!

ロードレースのツール・ド・フランス

なんと集団が加速している中でソンニ・コルブレッリがパンク!これは痛い。

しかもチームカーがなかなか上がってこられず、ホイール交換のタイミングが遅れてしまう。バーレーン・ヴィクトリアスのチームカーがやってきて、メカニック(?)も大慌てでバイクごと交換。かなり慌てているように見えた。

チームメイトのハラーが下がってきてコルブレッリの集団復帰をアシスト。40秒ほどの差がプロトンとついてしまっていたが、その後メイン集団も少し落ち着いたのこともあり無事に集団復帰に成功した。

・・・と思ったら、

ロードレースのツール・ド・フランス

またDeceuninck-QuickStepが横風分断をしかけた!今回は先程よりも風が強い区間で仕掛けたように思われる。1回目は少し失敗したような感じだったが・・・

ロードレースのツール・ド・フランス

二度目の正直きた!ついに分断に成功!そしてこの先頭集団にイネオスのエースのリカルド・カラパスがいたのだが、なんとチームメイトが見当たらない!みんな後方に取り残された!?

これは決定的な分断が決まったかと思われたが、このあと結局集団は1つになってレースはゼロからの振り出しに戻る。だがゴールまではかなり近づいてきていて、スプリンターチームなどの先頭争いが激化していく。

ロードレースのツール・ド・フランス

ここからマーク・カヴェンディッシュを擁するDeceuninck-QuickStepが完璧なトレインを形成。チーム力を見せつける。カヴェンディッシュも完璧なポジションに位置してタイミングを待つ。

Deceuninck-QuickStepが理想的な展開を作りながら残り1kmとなったが・・・

そこからゴールまでは次の動画でどうぞ。

カヴェンディッシュまたキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!

今大会3勝目!ハットトリック達成!

これでカヴェンディッシュは自身のツール勝利数を33に伸ばし、ついにエディ・メルクスが持つツール史上最多の34勝にあと一歩まで来た。王手だ。

Deceuninck-QuickStepの移籍が決まったものの、サム・ベネットというエーススプリンターがいるので、カヴェンディッシュの出場はないだろうと思われていた。しかし、真相は不明だがサム・ベネットは突然ツールへの参加を取りやめた。

突然決まったツール出場。おそらくツールに向けた調整や準備などはしていなかったはず。そんな状況だったにも関わらずこの結果である。この男、やはり持っている。

この日のトップ10

順位選手名チーム名タイム差ボーナスタイム
1   MARK CAVENDISHDECEUNINCK – QUICK – STEPB : 10”
2   WOUT VAN AERTJUMBO – VISMAB : 6”
3   JASPER PHILIPSENALPECIN – FENIXB : 4”
4   NACER BOUHANNITEAM ARKEA – SAMSIC
5   MICHAEL MATTHEWSTEAM BIKEEXCHANGE
6   MICHAEL MØRKØVDECEUNINCK – QUICK – STEP
7   ANDRÉ GREIPELISRAEL START-UP NATION
8   PETER SAGANBORA – HANSGROHE
9   ANTHONY TURGISTOTALENERGIES
10   CEES BOLTEAM DSM

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