2021年度UCIプロチームランキング。クベカ・ネクストハッシュがピーター・サガンの来年に影響か
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今年のロードレースシーズンが終わった。そこで10月27日に更新された最新のUCIプロチームランキングを見てみよう。
ひょっとしたら今後少しポイント数や順位の変動があるかもしれないが、大きな変化はないだろう。
上位40チームだけをまとめておく。
2021年度UCIプロチームランキングTOP40
順位 | チーム名 | 国籍 | ポイント数 |
---|---|---|---|
1 | DECEUNINCK – QUICK-STEP | ベルギー | 15641.21 |
2 | INEOS GRENADIERS | イギリス | 14998.66 |
3 | JUMBO-VISMA | オランダ | 12914.67 |
4 | UAE TEAM EMIRATES | UAE | 12355.66 |
5 | BAHRAIN VICTORIOUS | バーレーン | 10429 |
6 | ALPECIN-FENIX | ベルギー | 8251 |
7 | BORA – HANSGROHE | ドイツ | 8222 |
8 | AG2R CITROEN TEAM | フランス | 7151 |
9 | GROUPAMA – FDJ | フランス | 6715 |
10 | ISRAEL START-UP NATION | イスラエル | 6704.66 |
11 | MOVISTAR TEAM | スペイン | 6656 |
12 | TREK – SEGAFREDO | アメリカ | 6593.66 |
13 | ASTANA – PREMIER TECH | カザフスタン | 6469 |
14 | INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX | ベルギー | 5571 |
15 | COFIDIS | フランス | 5481 |
16 | EF EDUCATION – NIPPO | アメリカ | 5362.33 |
17 | TEAM ARKEA – SAMSIC | フランス | 5000 |
18 | LOTTO SOUDAL | ベルギー | 4704 |
19 | TEAM BIKEEXCHANGE | オーストラリア | 4686.33 |
20 | TEAM QHUBEKA NEXTHASH | 南アフリカ | 4368.66 |
21 | TEAM DSM | ドイツ | 3887 |
22 | TOTALENERGIES | フランス | 3192 |
23 | UNO – X PRO CYCLING TEAM | ノルウェー | 2848.17 |
24 | B&B HOTELS P/B KTM | フランス | 2726 |
25 | BINGOAL PAUWELS SAUCES WB | ベルギー | 2037 |
26 | SPORT VLAANDEREN – BALOISE | ベルギ | 1898 |
27 | ANDRONI GIOCATTOLI – SIDERMEC | イタリア | 1688 |
28 | DELKO | フランス | 1654 |
29 | BARDIANI CSF FAIZANE’ | イタリア | 1608 |
30 | GAZPROM-RUSVELO | ロシア | 1461 |
31 | CAJA RURAL-SEGUROS RGA | スペイン | 1408 |
32 | HRE MAZOWSZE SERCE POLSKI | ポーランド | 1265 |
33 | ELKOV – KASPER | チェコ | 1128 |
34 | GROUPAMA – FDJ(育成チームのほう) | フランス | 1054.84 |
35 | TEAM COLPACK BALLAN | イタリア | 1054 |
36 | EOLO-KOMETA CYCLING TEAM | イタリア | 1042.67 |
37 | EUSKALTEL – EUSKADI | スペイン | 1028 |
38 | EQUIPO KERN PHARMA | スペイン | 988.33 |
39 | JUMBO-VISMA DEVELOPMENT TEAM | オランダ | 963.34 |
40 | RALLY CYCLING | アメリカ | 929 |
Qhubeka NextHashの動向と来年のピーター・サガンたち
以上のような順位となった。ランキング1位かつワールドツアーチーム1位はDeceuninck-QuickStep。逆にワールドツアーチームとして最下位はランキング21位のチームDSM。
一方でワールドツアーよりも1つ下のカテゴリーとなるProTeamの中だけを見ると、当然に今年もマチュー・ファン・デル・プールを擁するAlepcin-Fenixが1位で、ランキング全体では6位。そしてProTeamとして2位はナイロ・キンタナ擁するArkéa-Samsicで、ランキング全体では17位。
Alepcin-Fenixは今年もProTeam内で1位となったことにより、来年度の全グランツールとワールドツアーに自動的に招待される権利を得る。もちろん招待されたからといって出場する義務はない。出たいレースだけに出ることが可能という実に美味しい立場を得られる。
次にProTeam内2位のArkéa-Samsicだが、こちらはワールドツアーでもワンデイレースだけに自動的に招待される権利を得られる。つまりグランツールへの出場は保障されていない。
だがしかし、来年のグランツールについては今年と少し事情が異なるかもしれない。
なぜならば、現在ワールドツアーチームのQhubeka NextHashがチーム消滅、またはワールドツアー降格となれば、ワールドツアーチームが1つ減るからだ。その場合にArkéa-Samsicが来年度のワールドツアーに自動的に招待される権利を得る可能性があるらしい。(情報源:Alpecin-Fenix repeats as best ProTeam to earn 2022 WorldTour race invites)
また実際にそうなれば、今度はProTeam内で3位だったTotalEnegiesが、本来のArkéa-Samsicのポジションに繰り上がることになる。そうなれば、TotalEnegiesが来年度のワールドツアーの全ワンデイレースに自動的に招待される権利を有するようになるかもしれない。
そしてTotalEnegiesには、来年からピーター・サガンとその仲間たちが加わる。仮に上述のようなことになれば、TotalEnegiesはロンド・ファン・フランデレンやパリ~ルーベにも自動的に招待されることになり、サガンたちにとっては願ってもない展開となる。
全てはQhubeka NextHash次第(?)という感じだが、はたしてどうなるか・・・