レビュー
Rapha




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昨年の11月の記事「【激ヤバ】Ridleyの新エアロロードバイク?未発表モデルをUno-Xの選手が使用中」で紹介したノルウェーのProTeamのUno-Xが使うRidleyの新型チームバイク。そのごっついヘッドチューブ周りのデザインに度肝を抜かれたものだが、ついに昨日その新型バイク、Ridley Noah Fastが正式に発表された。製品PVなどをどうぞ。
かつてUCIルールにはいわゆる3:1ルールというものが存在した。これは少し大雑把にいえば、フレームを構成する各チューブについて、前からみたときの厚さ(最も大きな幅)と横から見た時の厚さ(最も小さな幅)が3:1までに制限されるというものだった。
だが数年前にその規制は緩和されており、最新のルールでは1:8までOKということになっている。
そして今回のこの新型Noah Fastはその8 : 1ルールのギリギリいっぱいまで攻めて作られたフレームとのこと。具体的にたとえばヘッドチューブについて見てみよう。
まず横からみた(最大幅)の厚さがこちら。[A]の部分の幅だと思ってほしい。
そして前から見たときのヘッドチューブの厚さ。[B]の部分の幅だと思って欲しい。
この[A] : [B]が、8 : 1までに収まっていなければならないというのが最新のUCIルールだ。正確性は欠けるが簡単に言えばこんな感じだ。
かつての3 : 1時代は、チューブの最少幅(厚さ)が2.5cmまでという下限、最大幅が8cmと上限が決められていた。8 : 2.5 = 約3 : 1。しかし、2021年に下限が1cmへと緩和されている。そのため8 : 1が可能となった。
→2021年からUCIのフレーム規制が緩和。設計の自由度拡大でロードバイクのTTバイク化が加速か?
ただしヘッドチューブ周りについては、以下のような16cm規制もあるため話はちょっとややこしくなる(画像クリックでUCIルールPDFへ)。
今回の例はあくまで大雑把なイメージにすぎないことに留意してほしい。
さてそんな最新UCIルールを限界まで攻めて作られたNoah Fastだが、はっきりってこれまでのNoahシリーズとは全く別物になっている。ハンドルも新型Nimbus Aeroバーを搭載、ジオメトリも変更、その他多くの部分がアップデートされて変わっているからだ。
そのNimbus Aeroハンドルバーだが、変速レバーなどをつけるハンドルトップ部分の幅は36cm。そこからは下方に向けて広がるフレア形状となっていて、今流行りの形状だ。
シートチューブのアングルは76度でTTバイクと同じ角度に設計。近年流行のポジションにおけるパワー伝達効率を高めやすいように設計されている。
またBBの位置がこれまでより低くなっている。これは幅広タイヤなどを使うのが普及しその分重心が高くなる傾向があったため、それを考慮した設計になっている。
対応タイヤ幅は34mmまで。Ridley曰く、パリ~ルーベのような路面でも走破可能とのこと。つまり、今年のパリ~ルーベでUno-Xの選手はNoah Fastを使うということだろうか?
EU市場でのフレームセット価格は€5,499(約88万円)。完成車価格では選べるコンポによって当然値段が変わってくる。選べるコンポと価格は次のような組わせだ。
最も安い完成車がShimano Ultegra Di2 2×12(11-30、クランクは172.5長 , 52-36) モデルで€8,799(約140万円)となっている。
Lサイズの重量1078g、フォーク509g。。。。。軽量のアルミロードバイク並の重さ。。。。。
エ、エアロだから・・・