レビュー
Rapha




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2017年にオランダ人として初めてジロ・デ・イタリアを総合優勝したトム・デュムラン。もともとTTに強い選手だった、そこから総合エースへと転向し見事に覚醒した。
しかしその後は特にメンタル面のスランプに陥ってレースから離れることもあった。その後レースに復帰して東京五輪ロードレースでは笑顔でスタート前のパレードランを走るなど完全復活か?とも思われてたが、2022年8月をもって高い実力を惜しまれながらの引退となった。
そんな彼だがポッドキャストで「ロードレースの苦痛が恋しい」と発言しているようだ。
というのも、引退したあともたいしたランの練習をしていないのにハーフマラソンを1時間ちょっとで走るなど肉体を追い込むことを続けており、今でも限界を超えることが大好きだ。こうした行動についてデュムランは次のように話す。
I just think it’s nice to get into that state of being where there’s nothing else to do than challenge yourself and push boundaries.
訳「個人的にすばらしい状態ってのは、ただただ自分自身の限界に挑戦し、それを超えていくことだけという状態になることやね」
そしてレース中に頭に響く肉体の悲鳴を無視し走り続けて成功したときの歓喜と快感を彼は語る。
だが一方で、そんな懐かしいエクスタシーとは逆にロードレースには勝つためとはいえ今でも再び経験したくないこともたくさんあると語る。