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昨日2025シクロクロス世界選手権男子エリートが開催され、やはり予想どおり二強のマチュー・ファン・デル・プールとワウト・ファン・アールトの争いとなった。昨夜のレビュー記事が下のものだ。
→マチュー vs ワウト!2025シクロクロス世界選手権男子エリートの結果、レビュー、ハイライト動画
結果的には1周目から独走態勢を築いたマチューが危なげなく圧勝という、まさに「マチューのための大会」となった。
ライバルのワウトはスタートの時点で4列目スタートという不利な位置。そこからの懸命の追い上げで2位まで浮上することに成功。このあたりはさすが。だがワウトは序盤からビブが部分的に破れていて、落車かなにかあったのではと思われた。
今回はそんなワウトにレース中に何が起こっていたのかというネタを2つご紹介。
情報源:Wout van Aert reunited with lost Garmin after Cyclo-cross World Championships
まずワウトはレース中にサイコンのGarminさんを紛失していたようだ。
彼がゴール後の表彰式を終え、それに続いて義務としてメディアへの応対をしていたとき二人のフランス人の子どもが彼に近づき、紛失した彼のサイコンを彼に届けた。
ワウトはもうそれが戻ってこないだろうと思っていたようだが、正直な子どもたちがそんな彼の予想を良い意味で裏切った。こんな子どもたちがいるなら世界はまだ大丈夫。
そしてスタート直後のカオスな状態での最初のコーナーでワウトがバランスを崩し、落車寸前の状態になったシーンがこちらの動画だ。
🇧🇪 Wout van Aert: "I was on the outside in the first turn. They almost crashed on the inside so there was a domino effect. I almost got into the fences. Then I was even further back than my start position." #Lievin2025 pic.twitter.com/Ji49ZE10kX
— Cyclocross24.com (@cyclocross24) February 2, 2025
マチューに圧勝され銀メダルとなったワウトだがそれでも「今日はとてもいい走りができた。今冬のベストレースだった。」と話し、銀メダルにも満足感を得ている。スタートはどうしようもない状態だったが、そこからやりたかったことをしっかりと実現できたという考えだ。昨秋のブエルタでの膝の大怪我からの復帰という点も考慮して充実した走りだったのだろう。
そんなワウトだがさっそく本日からロードレース復帰に向けたトレーニングを始めるもよう。ワウトの復帰でいよいよチーム・ヴィズマ・リースアバイクの2025年シーズンが本格的に始まる。