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UCIから一酸化炭素吸引トレーニングとワールドチームの参加義務レースについて新ルールが発表された。次のUCI公式ページを見て欲しい。
昨年トレーニングまたはドーピングに関するニュースで世界で最も大きな関心を集めたものといえば、一酸化炭素吸引による身体パフォーマンスの向上をプロチームが行っていたというものだろう。タデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーもそうしたものを行っていたことを認めている。
一酸化炭素は中毒にもなりうる危険性がある気体であるので、まるで冗談みたいなトレーニング方法だが効果はあるということのなのだろう。だがやはり選手の安全性を考えてUCI側はそれを禁止することを検討していた。
そして今回UCIから正式に発表があり、「反復的な」一酸化炭素吸引が禁止される運びとなった。
ただ禁止されるのはあくまで、
a ban on the repeated inhalation of carbon monoxide (CO).
と記載されているとおり、「repeated(反復的)」という行動だ。つまり、1回または2回程度ならば禁止されない余地がある(下で説明)。それ以上だと中毒症状を引き起こす可能性が高くなると考えたのだろう。そして商業的に利用可能な一酸化炭素吸引製品を所持することが禁止される。
これまで通り、きちんとした設備のある医療機関において、相当の専門家の責任のもとで、医療目的があり、かつ次のルールを満たした場合は認められる。そのルールとは、
only one CO inhalation to measure total Hb mass will be permitted. A second CO inhalation will only be authorised two weeks after the initial Hb measurement.
訳「ヘモグロビン送料を計測するための1回だけの一酸化炭素吸引は認められる。2回目の同吸引は1回目の初期計測から2週間空けたときだけ認められる」
というものだ。
要するに一酸化炭素吸引の原則禁止という内容だと考えて良いだろう。
この禁止は2025年2月10日から施行される。この禁止は世界アンチ・ドーピング機構WADAとは独立したUCI独自のルールである。UCIはWADAに対してレース内外を問わず反復的一酸化炭素吸引を禁止するよう求めている。
次にUCIは、ワールドチームのレース参加義務についても既存のルールを修正すると発表した。この修正されたルールは2026年からすべての男子ワールドチームの男子ワールドツアーについて適用されるものだ。
その内容は、
というものだ。
女子ワールドチームの女子ワールドツアーについては、以下の3つのレースだけがこの新ルールの対象となる。