レビュー
Rapha




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2025ツール・ド・フランス第1ステージのコースプロフィール、5kmルールの説明、そして優勝予想
ついに本日から始まる世界最高峰の大会2025ツール・ド・フランス。今年は4年ぶりにツールの初日がフランスから始まる。そのスタート地点はリール。そしてフランス北部のベルギーの国境付近を走るコースとなっている。ロードレースファンにはなじみの深い地域でもある。
そんな初日のコースデータがこちら。
ご覧のとおり初日は平坦ステージでゴール前で大興奮の集団スプリントとなるはずだ。4級山岳が3個つまっているが、最後の4級山岳にしてもゴールから約35kmも手前にあるため、たとえ少し遅れてもプロトン復帰に問題はないだろう。
通常のロードレースではいわゆる「3kmルール」が普通だが、プロトンのリスク軽減のためこのツールでも5kmへ距離が延長され、「5kmルール」となるステージがある。
3kmルールについてはこのブログをいつも見てくれている(監視している)ド変態さんたちには説明不要だろうが、ものすごく大雑把にいえば、ゴール前の3km以内では集団落車に巻き込まれて、ゴールが遅れてしまっても、みんな同じ集団でゴールしたという扱いになるという救済ルールだ。
スプリンターを擁しないチームであってもいろいろな意味で結局先頭が一番安全であるため、総合成績上位を狙うチームでもその3km圏内まではガチで先頭争いをすることが多い。
そうなると絶対スプリンターに勝たせたいチームに加えて、そうした総合成績を狙うチームもバチバチに先頭争いをすることになるため、プロトンがカオスな状態となり集団落車のリスクがはねあがる。そこで危険回避策として3kmを5kmへと延長しようというものだ。より早い段階でスプリンターチーム以外のチームを先頭争いからはずそうという考えだ。
今年のツール・ド・フランスでは以下の7つのステージでこの「5kmルール」が適用される予定だ。
普通に考えれば、Alpecin-Deceuninckのヤスペル・フィリプセンとLidl-Trekのジョナタン・ミランの2名が優勝候補の筆頭か。ただスプリントトレインのパワーからすると、やはりマチュー・ファン・デル・プールという化け物とカーデン・グローブスというトップスプリンターを擁するAlpecin-Deceuninckに分がありそう。
Lidl-Trekについては、今年のジロ・デ・イタリアではトップヒルクライマーのジュリオ・チッコーネもトレインに加わりLidl-Trekがマッズ・ピーダスンで勝ち続けたが、さすがにツール・ド・フランスのスプリント勝負はレベルが違う。
まぁ初日でもあるし特にひねくれた予想をする必要もないだろう、というわけで、ヤスペル・フィリプセンで。