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【ツール・ド・フランス2026】アルノー・デリーが第3ステージでリタイア ジロに続く早期離脱もロット・アンテルマルシェ首脳は起用判断を擁護
昨夜開催されていた2026ツール・ド・フランス第3ステージ。タデイ・ポガチャルがまさかのステージ優勝狙いに動き、そのまま圧倒的なスプリント力でヴィンゲゴーやレムコたちを粉砕して優勝となった。
→2日連続の「まさか」!2026ツール・ド・フランス第3ステージは大逃げ予想を覆し、タデイ・ポガチャルが勝利し総合1位に
そんな華やかさとは対照的にLotto-Intermarchéのエーススプリンターのアルノー・デ・リーはスタート直後から1日中ひとりぼっちの戦いを強いられていた。原因は大会前から続く体調不良だ。
その根本的な原因はジロ出場前に感染したカンピロバクターだと思われる。ただツール前のチーム側による検査ではもちろんツール出場OKとの診断結果となっていた。だからこそチームは彼を出場させたわけだ。
→アルノー・デ・リーがカンピロバクターに感染か?ジロのプレゼンテーションを欠席
彼がこの日戦う相手は自分であり、そしてゴールのタイムリミットだった。
スタートして高速のアタック合戦が連続するもそれについていけなかった彼はすぐに1人でレースを走ることに。

スタートして50kmほどの地点では上の画像のようにすでに7分以上の遅れとなっていた。
デ・リーにとって不幸だったのはこの日が山岳ステージだったこと。そもそも彼のようなピュアスプリンターは登りが苦手であるが、そこに前述の体調不良が重なった。
その後もプロトンとの差もこの後もどんどん拡大していった。10分、15分、30分と。
アシストはいない。ただ1人でずっと走り続けた。タイムリミットを回避できる極小の可能性に賭けて。

プロトンが残り1kmを切ったところではデ・リーは42分以上の遅れ、その日山岳賞ジャージを着ていたCaja Rural-Seguros RGAのアレックス・モレナールのグルペット集団からも15分遅れており、もはやタイムアウト失格は免れようがなかった。
そしてついにアルノー・デ・リーはレース中にバイクを降りて大会リタイアとなった。そのチーム発表がこちらの投稿だ。
上述のようにデリーは大会開幕前から体調不良を抱えており、消化器系のトラブルによってチームプレゼンテーションも欠席していた。
それでもツールへの出場を決断し、第1・第2ステージを走り切ったものの、第3ステージで大会を断念するという残念な結末となった。本人は可能な限り粘ったものの、コンディションは最後まで回復しなかった。
デリーにとって2026年シーズンは苦しい一年となっている。
5月のジロ・デ・イタリアでも体調不良によってわずか4ステージでリタイアしており、今回のツールでも第3ステージで大会を去る結果となった。
本来であればスプリントステージで勝利を狙うチームの絶対的エースだっただけに、ロット・アンテルマルシェは大きな戦力を失うことになった。
一方で、チームのスポーツディレクターは、デリーをツールへ送り出した判断は間違いではなかったとする。チームは大会前に各種メディカルチェックを実施しており、「検査では異常は確認されなかった」と説明。医学的な観点から出場を見送る理由はなかったとしている。また、レースを走りながら回復する可能性にも期待していた。
チーム側は結果的に途中棄権となったものの、出場を決断した時点では適切な判断だったとの認識だ。