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ピナレロとルイ・ヴィトン

ピナレロがルイ・ヴィトンから離脱か。ファウスト・ピナレロ「ピナレロ株を買い戻したい」

ピナレロがルイ・ヴィトングループから株式を買い戻そうとしている?

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誰もが知るイタリアンブランドのピナレロ(Pinarello)。今でも憧れのブランドの1つだろう。ワールドツアーチームのイネオ(INEOS Grenadiers)が長年使うバイクでもある。

そのピナレロについては6年前に衝撃的な報道が世界を駆け巡った。それは、あのファッション界の支配者(?)、ルイ・ヴィトングループがピナレロを買収しその傘下に収めたことだ。

過去記事:【ファッ!?】ルイ・ヴィトンがピナレロを買収してロードバイク&スポーツビジネスに参入か?
過去記事: ピナレロが公式に、ルイ・ヴィトン(LVMH)による買収交渉を認める

だが、ピナレロ社を現在率いるファウスト・ピナレロ(Fausto Pinarelloは、ピナレロ社の株式を全て買い戻し、自分たちの手にピナレロを取り戻そうとしているようだ。

イタリアメディアのNordEstにおけるインタビューでそう話す。

情報源:Pinarello, Fausto torna in sella: «Non mi ritiro, studio l’offerta»

実際にピナレロ社の株を持っているのは、L Cattertonという投資ファンドだ。このファンドがピナレロ社の株の8割を持っていて、残り2割はファウスト・ピナレロだ。このファンドは、Catterton (キャタルトン)、LVMH(モエヘネシー・ルイ・ヴィトン)、Groupe Arnault(グループ・アルノー)の三社が共同で作ったもの。コンシューマ業界に特化した世界的規模のプライベートエクイティファンド。

プライベートエクイティファンドとは、主に未公開株(乱暴にいうと株式市場では買えない株)を買い集め、その企業の経営に深く関与し、会社を成長させその企業価値を増大させてあとで株を売って稼ぐファンドだ。

6年前にピナレロ社がルイ・ヴィトングループ(LVMH)に買収されたとき、当時のその同社の株価は9000万ユーロ(2022/2/14レートで約127億円)と考えられていたようだが、今では近年のピナレロ社の好業績によって2億5000万ユーロまで上昇しているとも考えられているようだ。ただ未公開株なので正確な価格はわからない。高級寿司屋の時価みたいなもの(回転寿司しか行ったことないから知らんけど)。

そして実際にファウスト・ピナレロは、株(会社の所有権)の買い戻しについて頭の中で考えているというレベルではなく、それ以上に現実的に行動している段階にあると話す。

仮に今のピナレロの価値が上述のように2億5000万ユーロ(約127億円)として、それを買い戻すには多額の資金が必要となるが、ファウスト・ピナレロが所有する株を売って資金を調達していては意味がない。所有する株を増やしたいのに手元にある株を売っていてはダメだろう。

そこで他の金融機関やファンドから資金を調達して、その資金をもって株を買い戻すという手段が考えられる。その場合もなんらかの担保・保証が必要となるだろうが、まずは定款を変更してからの第三者割当や、なんらかの条件をつけた株式・社債の発行なども考えられる。イタリア(ユーロ?)の法制度がどうなってるか知らんけど。

ただ、L Cattertonファンド側としてもできるだけ高値で売りたいはずなので値段を吊り上げてくる可能性が高い。どういった条件で折り合うかはタフな交渉となるだろう。

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piginwired
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