Enter your email address below and subscribe to our newsletter

今年限りでロマンディ消滅か?ツール・ド・スイスも財政難で危機的状況か

ツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイスが消滅の危機?スポンサー不足と財政難がスイスの伝統的ワールドツアーを襲う

Share your love

【情報源】

ツール・ド・ロマンディが存続危機

ポガチャル出場でもスポンサー難

2026年のツール・ド・ロマンディは初出場のタデイ・ポガチャルをはじめ、プリモシュ・ログリッチ、フロリアン・リポヴィッツら有力選手が出場する注目レースとなっている。一見すれば、スイスの名門ワールドツアーとして十分な華やかさを保っているように見える。

しかし、その裏側では深刻な問題が進行しているようだ。

主催者は今大会のマイヨ・ジョーヌ、つまり総合リーダージャージのスポンサーを確保できず、さらに一部ワールドチームが出場を見送ったことで、ツール・ド・ロマンディの将来そのものに不透明感が出ているもよう。参考に次の今大会のマイヨジョーヌ画像を見て欲しい。

🐷「なんかジャージにスポンサーのロゴが少なくてさみしくない?」

このように総合リーダージャージにスポンサー名が少ない。

ポガチャルのような世界最高クラスのスターが出場するにもかかわらず、最も目立つはずの黄色いジャージに企業スポンサーがつかないという状況だ。ひょっとしたらポガチャルは、主催者側の「助けて欲しい」との嘆願をうけてレース予定にロマンディを組み込んだのかもしれない。

報道によると今大会前にツール・ド・ロマンディの主催者は予算の約10%にあたる資金不足に直面していたもよう。大会そのものは開催されたものの、2027年以降も現在のワールドツアー規模を維持できるかは不透明な状況のようだ。

出場チームの減少:今年はたった15チーム、4つのワールドチームが欠場

また大会のもう一つの懸念は出場チーム数の少なさだ。

ロマンディはワールドツアーである以上、ワールドチームは原則的に参加義務がある。しかし今大会は4つのワールドチームが欠場し、ワールドチームは14チームのみの出場。さらにProTeamに至ってはTudor Pro Cycling Teamだけ。結局出場チームは合計で15だけとなっている。

実はUCIルールではワールドチームは1つだけワールドツアーを欠場することができる。今回その権利を使ったのが、Uno-X Mobility、Lotto-Intermarché、Decathlon-CMA CGM、そしてAlpecin-Premier Techの4チームだ。

大会側としてはこうしたワールドチームの欠場は決して喜ばしいものではない。しかし近年のプロトン走行の危険性と安全対策という観点からすればプロトンの人数が他レースよりも少ないことはメリットでもある。

ツール・ド・スイスも消滅危機か

今回の問題は、ツール・ド・ロマンディだけの話ではない。

スイスのもう一つのワールドツアーレースであり、これまでクリテリウム・デュ・ドーフィネ/オーヴェルニュ・ローヌ・アルプとおなじくツール・ド・フランスの前哨戦とも言われていた、ツール・ド・スイスも2026年から大きく形式を変える。

海外メディアによるとツール・ド・スイスの男子レースは従来の8日間から5日間へ短縮され、女子レースと同じ日程・同じ会場で開催される新フォーマットに移行するようだ。

表向きには男女平等、持続可能性、運営効率の向上が掲げられているが、その背景には大会資金減少の財政難がある。

上述のようにかつてツール・ド・スイスは、ツール・ド・フランス前哨戦のワールドツアーとしてスイスで高い格式を持っていた。

しかし近年は、クリテリウム・デュ・ドーフィネ/オーヴェルニュ・ローヌ・アルプの存在感がより強くなり、ツール本番を狙うタデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーなど総合系スター選手がドーフィネを選ぶケースが目立つ。

さらに昨年はフランスの超新星ポール・セクサスの活躍もあり、一気に注目度が高くなった。

チーム側にとっては、UCIポイント、移動の負担・コスト、選手のコンディション管理、レーススケジュールの過密さ、スポンサーへのアピール、メディアへの露出などの要素を総合的に判断する必要があり、すべてのワールドツアーレースに100%注力というわけにはいかない時代だ。

ワールドツアーの改革は不可避か?

ツール・ド・ロマンディの苦境は、単なる一大会の財政難問題にとどまらないのではないか。

なぜなら上述のようにワールドツアーカレンダーが過密化し、チームが出場レースを選別し、スポンサー企業が投資対効果を厳しく見る時代だからだ。伝統のあるレースでさえ安泰ではなくなっている難しい現状を象徴していると言えるだろう。

今後はロマンディやツール・ド・スイス以外のワールドツアーもこうした事態に陥ることが増えるのではないか。その結果、ワールドツアーから撤退するレースも出てくるかもしれない。

一方で「なぜツアー・オブ・ハイナンの重要性が高まっているのか?増しつつある中国レースの存在感」でも紹介したように、中国マネーが入る中国のレースの存在感がUCIポイント獲得競争という点からも高まり、将来的に中国でのワールドツアーの増加などもあり得るのではないか。

たしかにアジアへの移動は、機材運搬の面倒、増大するコスト、選手の体調管理も含めて困難が多いわけだが、それを上回るいわば「ファイトマネー」や「スポンサーの意向」のようなものがあればチームも拒否はできないだろう。

さらにいえば、ひとまずは消滅したと言えるワールドツアーシステムとは別の独立リーグ構想プロジェクトェクトだが、レース関係者の間には現行制度への不満も強く、まだその種火はくすぶり続けているようで、いつ再燃してもおかしくはないもよう。

可能性は低いとは思うがツール・ド・ロマンディやツール・ド・スイスが本当に消滅するとしたら、そうした動きが再び活発になるかもしれない。

Share your love
piginwired
piginwired
Articles: 8464

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

Stay informed and not overwhelmed, subscribe now!