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20歳ポール・セクサスが18km独走で2026イル・ロンバルディア優勝!史上最年少優勝記録を塗り替え、フランス人としても2018年ティボー・ピノ以来の優勝

昨年の2025年大会のコースはコモを出発してベルガモでゴールだったため、今年はその逆順でベルガモをスタートでコモがゴールとなる。
距離は239km、そしてStravaの大会公式アカウントによると獲得標高は4,845mとなっている。ちなみに昨年は238kmでStrava上での獲得標高は4,771 mだった。まぁほぼ同じようなものだ。
→ポガチャル史上初の偉業!2025イル・ロンバルディア優勝で5連覇達成!その結果とハイライト
その2025年大会はUAE Team Emirates – XRGのラファウ・マイカなどの引退セレモニーが行われ、最後はタデイ・ポガチャルが史上初の5連覇を達成。大会5勝という点では歴史的英雄ファウスト・コッピに並ぶ最多勝記録となった。
しかし今年はそんなポガチャルが不出場。優勝候補のレムコ・エヴェネプールはもちろんとしてその他多くの選手に勝利の扉が開かれている。
レース前に、今大会で最後に引退するヨン・イサギレ、ファッ◯ンスラムバウケ・モレマ、ぺリョ・ビルバオ、ルディ・モラール、オド・クリスティアン・エイキングのための引退セレモニーが行われた。
👏 Ion, Pello, Bauke, Rudy, Odd Christian, this is for you 🩷 #ILombardia presented by @CA_Ita https://t.co/7kVF4EDyiR
— Il Lombardia (@Il_Lombardia) October 10, 2026
🐷「もうファッ◯ンス◯ムという魂の叫びを聞くことができなくなるのか……さみしい」

今年の世界選手権で新たな世界王者となったブランドン・マクナルティ。その後のレースでは黒ビブを履いていたが、年間最後の大舞台イル・ロンバルディアではついに白ビブで登場!!
イル・ロンバルディアのレースが始まる直前にスタートラインに並んだ選手がレースの安全性についての懸念を主張した。そして選手、UCI、レース主催者の3者間の対話を要求。具体策を求めるという抗議行動を行った。
We are so thankful, moved and proud of Fin’s fellow cyclists today for making a stand at the Tour of Lombardy. Things need to change and no other family should ever receive the phone call we received on 14th Aug. We sincerely hope the UCI are listening and changes will be made. https://t.co/dQFVFngerO
— Michael Tarling (@tarling_michael) October 10, 2026
今年の8月にプロトン最後尾を走っていたフィンレー・ターリングの死亡事故があったわけだが、最近もイタリアで行われた2026トレ・ヴァッリ・ヴァレジーネでPinarello-Q36.5 Pro Cycling Teamの選手2名が逆走した警察バイクと衝突する事故があったばかりだ。そのレース終了後にトム・ピドコックが「こんなことはあってはならない」と怒る場面があった。
またコッパ・ベルノッキでも一般車両(民間の配達車両)がコースに進入するアクシデントがあった。
今回の抗議行動はそうした事件を受けてのものだ。
残り70kmあたりから登場するのがイル・ロンバルディア名物にして、自転車乗りの聖地の1つとも言えるマドンナ・デル・ギザッロの登り(聖母マリア教会のある登り)。

ツール・ド・フランスだと2級山岳に相当する難易度だろうか、登坂距離8.6km、平均6.2%、最大斜度14%の登りだ。
その名所に向けてプロトンは緊張が高まる。残りの距離からしても落車などによる大きなタイムロスや、集団後方に下がって前に上がれないなどのリスクは回避したいからだ。
プロトンはこのギザッロの登りで逃げとの差を急速につめていくなか、頂上まで残り1kmとなったところでTeam Visma | Lease a Bikeがプロトンからしかけた。

ルイ・バレに牽引させてマッテオ・ジョーゲンソンがアタック!これにアメリカチャンピオンのクイン・シモンズ、世界王者ブランドン・マクナルティ、そしてXDS Astana Teamのクリスティアン・スカローニが飛びつく!
一方でレムコ・エヴェネプール擁するRed Bull-BORA-hansgroheやポール・セクサス擁するDecathlon-CMA CGMは動かず!
奇しくもジョーゲンソン、シモンズ、マクナルティは今年の世界選手権を制したアメリカ代表チームメイトだ!違った形で世界選の再来か!?
だがこのクソ熱い動きは残り45kmで後方から淡々と迫るプロトンに吸収されてしまう。
そして次の勝負どころの登りサン・フェルモ・デッラ・バッタリアに入る前にLidl-Trekとクイン・シモンズが不運に襲われる。

痛恨のパンク!しかしLidl-Trekのチームカーがなかなかやってこない!次の勝負どころの登りが目前の距離でおそらく30秒はロスしたのではないか。

そしてサン・フェルモ・デッラ・バッタリアの登りにプロトンも突入。今年はこの登りを2回登る周回を経てのフィニッシュとなる。
この登りでRed Bull-BORA-hansgroheがライバルたちの脚を削るべく攻撃をしかける。

ジュリオ・ペリツァーリがレムコを引き連れペースアップ!
これにチームメイトのプリモシュ・ログリッチや先ほどしかけたVismaのマッテオ・ジョーゲンソンたちがついていけず遅れる。

フィニッシュまで残り20kmで、Red Bull-BORA-hansgroheの動きで生き残った集団は次の登りのチビリオへ突入。ここでとんでもない光景が!

まずDecathlon-CMA CGMによる発射からポール・セクサスが登りで加速。
このペースアップに、なんと優勝候補筆頭と考えられていたレムコ・エヴェネプールがついていけず脱落!


さらになんとイサーク・デル・トロも脱落!
強力な走りを見せるこのセクサスについていけたのはトム・ピドコックとジュリオ・チッコーネだけとなるが、その二人もやがて力尽き、残り18kmからセクサスの独走が始まる。
そんなセクサスを追うのはブエルタからずっと安定して調子がいいエンリク・マスとジュリオ・チッコーネ。さらにその後方からトム・ピドコックとフィリッポ・ザナ。続けてレムコ・エヴェネプールとクリスティアン・スカローニ。
独走するセクサスは残り8kmから始まる最後の登りにして2回目のサン・フェルモ・デッラ・バッタリアへ。

セクサスと追走(チッコーネとマス)との差は37秒。その後方のグループ(レムコ、マクナルティ、ピドコックら10名ほど?)とセクサスとの差は約1分。
だがセクサスの力強いペダリングは緩まず、追走との差が縮まらない。
一方その追走では2026ブエルタ総合優勝エンリク・マスがチッコーネを引き離して単独2位に浮上しセクサスを追う!

最後まで強さを失うことのなかったセクサスが18kmを独走して、ついにモニュメント初勝利!
今年はストラーデ・ビアンケ2位、フォーン=アルデシュ・クラシック優勝、イツリア・バスクカントリー総合優勝、フレッシュ・ワロンヌ優勝、モニュメントのリエージュ2位、ツール・ド・フランス初出場で総合4位、GPモンレアル2位などなどの結果を残してきた。
これらだけでも十分すぎる戦績であるが、さらにシーズン最後にイル・ロンバルディア優勝という大きな大きな栄光を手にした。
セクサスは現在20歳だが、イル・ロンバルディア優勝の最年少記録を塗り替えた。またフランス人としての優勝は2018年のティボー・ピノー以来となる。(モニュメント全体の最年少記録は1909年のリエージュを18歳で優勝したベルギーのヴィクトル・ファストレ)
2位にはエンリク・マスが入り、こちらも2026シーズンはブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を含めてキャリア最高のシーズンとなったのではないか。
そして3位にはこのレースがLidl-Trekでの最後のレースとなるジュリオ・チッコーネが入った。
→移籍ニュース:チッコーネ退団決定、バッレリーニがPinarelloへ、ベロキとテハダがNetcompany INEOSへ
| 順位 | 選手名 | チーム名 | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | Paul Seixas | Decathlon CMA CGM Team | ― |
| 2 | Enric Mas | Movistar Team | 0:48 |
| 3 | Giulio Ciccone | Lidl – Trek | 1:05 |
| 4 | Remco Evenepoel | Red Bull – BORA – hansgrohe | 1:20 |
| 5 | Brandon McNulty | UAE Team Emirates – XRG | ,, |
| 6 | Tom Pidcock | Pinarello Q36.5 Pro Cycling Team | ,, |
| 7 | Pello Bilbao | Bahrain – Victorious | ,, |
| 8 | Christian Scaroni | XDS Astana Team | ,, |
| 9 | Filippo Zana | Soudal Quick-Step | ,, |
| 10 | Mathys Rondel | Tudor Pro Cycling Team | ,, |