まもなくUCIが2023シーズンのポイント制度やルール変更などを発表

明後日の月曜日にUCIがスイスでワールドツアーフォーラム（WorldTour Forum）を2日間に渡って開催する。

情報源：Teams left waiting to know 2023 WorldTour and ProTeam status

その会議にはUCIだけでなく、プロチーム、レース主催者などが一同に揃い、そこでは来年度の2023シーズンにおけるロードレースのルール変更、ポイントシステム、レースの安全性確保の施策など様々なことがテーマにのぼり、その詳細が発表されたりする。

たとえば、レースの安全性については外部の企業による安全監査制度の導入が発表されるのではないかと予想されている。

特に注目が集まるのが、やはり降格システムとポイントシステムがどうなるのかだろう。

今までワールドツアーだったロット・スーダルとイスラエル・プレミアテックはほぼ降格が確実視されているが、それでもまだUCIから正式な発表があったわけではないので、降格が決定している事実は存在しない。

そこでひょっとしたら今回のフォーラムにおいて、UCIからなんらかの新しい救済策が発表される可能性もゼロとは言えない。

特にイスラエルは、コロナの影響はもちろんとして、加えて同チームは宗教上・政治上の問題でイスラム教圏のレースには自由に出場できるわけでない事情がある。そうしたことを考慮せずにUCIが今の降格システムを一律にそのまま適用しようとしていることにイスラエルのオーナーであるシルヴァン・アダムスは不満をもっており、法廷闘争も辞さない構えだ。

また、マーク・カヴェンディッシュが移籍するであろう新生B&Bについては、まだメインスポンサーとの契約が完了できておらず、そもそも来年度も今まで同じProTeamレベルで活動できるかどうかも不明な状態。そのマネージャーであるジェローム・ピノーも今回のフォーラムに出席するであろう。その場で各種メディアが彼を取材するはず。そこで何か新しい情報がピノーの口から語られるかもしれない。

今回のフォーラムでは2023から、各種ライセンスを得るための基準や、どういったチームがグランツールにワイルドカードとして招待されるのかなども発表されるため、その内容次第で各チームの来年度からの生存戦略が大きな影響を受けることだろう。