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2017ツール・ド・フランス第16ステージ感想。SunwebとSkyは有能。クイックステップとトレックは間抜け。

Le Tour de France Twitterより 第16ステージは、ゴールへ向かう最後の平地でドラマが生まれた。まさかアレが発生するとはね。予想外やったわ。 (1) 2017ツール・ド・フランス第16ステージ感想 Le Tour de France Twitterより もうね、これよ。この上の画像の通りよ。 ロードレースを見慣れてるベテランの変態さんたちはこの画像みて、何が起きてるかすぐに理解できるはず。そして、「あっ…(察し」となるはず。 この画像で見るべきポイントは、2つ。1つは、集団が分かれてること。そしてもう1つは、沿道の観客の旗。けっこうでかいカラフルな旗が風になびいとる。 そうや。強い横風が吹いてる場面なんや。この風の抵抗が強まったところで、一気に先頭のSunweb、チームSky、モビスターなどがペースアップして集団を破壊したんや。いきなりの先頭のペースアップに気づかず、のんきに走ってた選手たちは後方に置き去りや。 強風の抵抗さえなければ、なんとかおいつけるんやけどね。強風の中、先頭においつくのはほぼ無理。先頭も後続を引き離すための全力で走っとるからね。 これがたしかゴールまで残り10㎞をきったあたりの地点やったと思う。ゴール前の平坦区間や。まさかこの平坦区間において、横風分断作戦が実行される展開になるとはね。こんな強い横風が吹くとはね。ワシは全然思ってもいなかったわ。たまたま今日だけ強風なのか、普段からそういう地域なのか知らんけど。 さて、実はこの地点よりもうちょっと手前、最後の補給地点で実はトレックが攻撃をしかけてたんや。その補給地点でも風が強かったような気がする。 つまりトレックが最初に(?)に横風分断作戦を実行しようとしたんや。たぶん。ワシにはそう思えた。Skyの選手がチームスタッフから補給食を受け取った瞬間に、トレックのたしか3名の選手が一気にSkyの後方から加速して先頭に躍り出た場面があったんや。 でも、横風分断作戦を実行するにはチーム力が必要。でも、トレックにはその時点で3人しかおらへんかった。3人しかいないと、しかも、平地最強最速のスイス国籍の宇宙人、カンチェラーラはもうおらへんからね。平地でのチーム力はかなり弱かった。作戦実行のためのパワーがなかったので失敗に終わった。 たぶん、トレックとしてはこの16ステージで勝利を狙うジョン・デゲンコルプのために、余計な連中を振るい落とそうとしたんやと思う。 そして、その後上の写真のようになるわけ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ところで、横風分断作戦といえば本来ならクイックステップが得意とする作戦。クイックステップには過酷なワンデイクラシックレースを生き抜き、勝利を狙える人材が豊富。なんでもありの殴り合いになるそんなレースに慣れてる猛者の集まり。 ところが、この横風分断作戦のとき、なんとエースのダンマーこと、ダン・マーティン(ダニエル・マーティン)が後方集団に取り残されてしまうという失態!結局、ダンマーはライバルたちから1分ほど遅れてゴールしてしまう。 クイックステップ何やっとねんと思ったら、クイックステップはスプリンターのエースにして、グリーンジャージを着るキッテルを守るために何名かそっちに人員を割いてたんやね。おかげで、ダンマーを守る人員が少なくなり、この分断作戦に対応委できなかった。 これはクイックステップの作戦ミスやろね。もともと今日のコースはキッテルには難しいコース。前半~中盤まで山やったし、そこでだいぶ遅れるのは想定の範囲内。さらにゴール前も登りあったしね。それも当然わかってたはず。 それでも今日は勝てる可能性がかなり低いキッテルの保護に人員を割いたわけ。その結果、総合エースにして、実際に総合順位で上位につけてるダンマーが、明日から始まる最終決戦を前にしてかなり大きな損失を被るハメになった。 きつい言い方すると、キッテルを守るために、ダンマーを見殺しにした。本来なら得意なはずのジャンルで、失敗してもうた。これを作戦ミスと言わずにいられようか?否! ダンマーはここ数日ずっとがんばってたからね、ワシも感情移入してもうてる。ダンマー可哀そう。 次に、トレックは上述のように自分たちから横風分断作戦を仕掛けたあげく失敗。その後、チームSkyなどの横風分断作戦によって、自分とこのエースであるコンタドールが後方グループに追いやられてしまうという失態を晒す。 自分たちから仕掛けといて、やり返されてあえなく沈没。チーン。アホかいな。 Team Sunweb‏ Twitterより…

ツール・ド・フランス2017第10ステージ感想・レビュー。ゴールスプリントのデータ&バルセロナのサッカー選手ピケがやらかす。

下記ツール・ド・フランス公式Twitterより 感想?特にないですね……。 それよりもバルセロナのサッカー選手ピケが日本でやらかした犯罪行為&愚行について書くほうが、筆が乗りそう。 ピケのやらかし動画。 Thanks to @Nike Japan for this experience! pic.twitter.com/MV0UK2lZfG — Gerard Piqué (@3gerardpique) 2017年7月11日 テロリストかな?(呆れ) (1)ツール・ド・フランス2017第10ステージ感想・レビュー。 Le Tour de France‏ Twitterより 昨日書いた優勝予想の通りになった。 過去記事:サガンとサガンが失格したBoraにさらなる痛手。総合エースのマイカもツールをリタイア。 ま、別にワシだけじゃなくて世界中の多く、おまいらの多くが予想してた通りの展開で結果になっただけ。 せやから、特にどうこうもない。 ネタとしたらブアニがまーたプロトン内部で敵を作るような行為をしたことぐらいか。何をしたかといえば、ゴール前に向かう平坦区間で、QSの選手をこづいたり、斜行したりして罰金&ペナルティーを食らってた。 そんなことよりも、サッカーのバルセロナのピケについて書くほうが(ry ちなみに、第10ステージのゴール前スプリントのデータがこちら。 .@marcelkittel (QST) masters speed, position and timing to take…

ツール・ド・フランス2017第9ステージ感想・レビュー。呪いと失格漢祭り。またサガンが失格。デマール、レンショーも失格。

Chris Froome‏ Twitterより 第1回目の休息日の前日となる第9ステージは、今年のツール・ド・フランスの最難関コースとも言われてて、ここで残り2週間を待たずに総合優勝が実質決まるんちゃうかとも評されてた。 結論としてはアカンやろこれ。呪われとるんちゃうか。 あげくに失格漢祭りの開催や! (1)ツール・ド・フランス2017第9ステージ感想・レビュー。 これまでの1週間でバルベルデ師匠、カヴェンディッシュ、サガンなどが有名選手がいなくなった。 そして今日も落車で総合を争う選手や有名選手が消えていった。 まず序盤の山岳の下りで、なんとチームSkyでフルームを支える強力なアシスト、通称「G」ことゲラント・トーマスがリタイア。さらに、ロットユンボのヘーシンクも同じくリタイア。 さて、序盤からSunwebのバルギルが逃げまくり。最後の山岳もバルギルが一人で逃げ切りを図ってた。 フルーム、コンタドール、リッチー、アルなど10名ぐらい?の集団がそれを追う感じで最後の山岳を進んでた。 その最後の登りでフルームにメカトラ発生!手を挙げ、後方のチームカーを呼ぶため激しくアピール。勝負どころの登りでのアクシデントやから、ここでチンタラやってるわけにはいかへん。 そんなフルームのトラブルに気づいた(気づいてない?)アルが同時に一気に加速!数名がアルに続いていく。アルそれはあかんやろwww。お前これからのステージで報復されんぞwww Aru attaque, Froome revient après problème mécanique / Aru attacks, Froome comes back after a mechanical problem. #TDF2017 pic.twitter.com/1gKbWnZaze — Le Tour de France (@LeTour) 2017年7月9日…

ツール・ド・フランス2017第7ステージ感想・レビュー。これもうわかんねぇな。

Team Dimension Data‏ Twitterより うーん、微妙! (1)ツール・ド・フランス2017第7ステージ感想・レビュー 昨日と同じく全体として平穏な1日やった。だから特にこれといって今回も感想ないんやけど、ゴールシーンだけは必見や。 なんせ記事のトップ画像の差やで。こんなんどっちが勝ったか絶対わからへんわ。史上最高のきわどさ? これやでこれ。 Team Dimension Data‏ Twitterより むしろ運営側はこれどうやって判定したんや……。コンピューターで画像解析したんかな?ようわからんけど。もう同着でもええやんと思ってまうわ。負けたほうは納得できるんかなこれ。 ところでピーター・サガンはスプリントで2位ゲッターと呼ばれて久しい(最近はちゃうけど)、カチューシャのクリストフは第6・第7ステージと連続で4位。4位ゲッターになれるか?4位!4位!ゲッター4位! (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2)第8ステージの概要:第8&9ステージは必見! ASO公式サイトより このコースプロフィールを見ると、こうもう完璧に第1週目の山場ですな。めちゃめちゃヤバい超級山岳ステージというほどではないけど、いよいよ本格的な登りが登場するかという感じやね。なお、続く第9ステージはマジの山岳ステージ。この第8ステージはただの前菜。第9ステージこそがメインディッシュ。 第9ステージのコースプロフィールはこれ。 ASO公式サイトより これやからね。明らかに第8ステージとは1つ1つの登りの距離、斜度が違う。ということは下りも距離・斜度がある下りやということ。出川「ヤバいよヤバいよー」。 ひょっとしたらこの第8&9ステージでもう今年のツールが決まってしまう可能性もある。 今日明日は絶対に見逃せへんで!おまえら気合いれていかんかい! 今日の第8ステージのPV動画。 どうでもええけど、ワシは昼から友人の家でBBQやるから。 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]

ツール・ド・フランス2017第6ステージ感想・レビュー。スプリントの最高速度はデマール。スプリントで勝つコツと要素は?選手のデータで判明。

Le Tour de France Twitterより ツールの第6ステージは、これまでのいろいろあった平坦ステージとは異なり、特になにもない平和な1日で終わった。 せやから、特に感想なし。 レース結果も平穏な1日にふさわしい予想通りの順当なもの。ちゃんとこういう平和な(予定調和な?)日がないとね、やっぱり今後もずっと続く長丁場の大会やからやってられへんよ。しかも気温36度とかやろ?なおさらなんもないほうがええよ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (1) 2017TDF第6ステージのゴール前スプリント勝負での選手データ Le Tour de France Twitterより というわけで今回は特に書くべき感想なんて上述の内容しかないから、ちょっといつもとは違った趣向の記事にするで。 今回は第6ステージのゴール前スプリントの走行データのご紹介や。 ワシもロードバイク乗っとるけど、あくまで土日に運動不足解消程度に乗るぐらいのゆるポタ勢やから、別世界の変態であるプロの走行データとかあんまり興味ないから普段は見ーひんけど、ま、たまにはね? この第6ステージにおけるゴール前スプリントの最高速度と、そしてスプリントのタイミングと勝利との関係を示す2種のデータをご紹介。 ①データ1:最高速とそのタイミング Démare (FDJ) hit the fastest speed with 400 m to go but a very late…

ツール・ド・フランス2017第5ステージ感想・レビュー。総合勢「まだまだこれからよ」

Fabio Aru Twitterより 第5ステージは、前半は平坦基調。終盤にだけ2つの山があって、そのうち最後の山が一級山岳。それが思ってたより勾配がキツめやったね。 大きな落車とかもなく、第4ステージまでとは異なり安全日やった。ん?言葉の使い方がおかしい?(´・ω・`)知らんがな。 (1) ツール・ド・フランス2017 第5ステージの感想・レビュー Le Tour de France Twitterより 最後の1級山岳まで、ボクレール(社長)、ジルベール、ボアッソンハーゲン、バケランツ(AG2R)などが逃げてた。ボクレレールとジルベールとボアッソンとか、なかなか珍しい(久しぶり?)の組み合わせやで。 このへんの知名度や人気の高い選手たちがまとまって逃げる展開がみられるのも、そもそもそういった選手がたくさん参加してないと無理なわけで、そういう珍しい組み合わせがみられると、あぁやっぱりツールやなぁって感じや。 残り10㎞あたりでジルベールがアタック。ついていけたのはバケランツのみ。 集団もそのころまでBMCがおもに積極的に牽引してた。その後、いよいよチームSkyとモビスターが先頭で牽引。 ボクレールが残り5㎞あたりで集団に吸収されたが、その後すぐにチームメイトがアタックするも成功せず。 そして残り4㎞地点でジルベールとバケランツも集団に吸収。二人のお互いの奮闘を讃えあう姿がほほえまー。背後からその様子ととらえたカメラマンにグッジョブ。 さてそこからいよいよ総合勢による「今日のレース」がスタートした。この地点まではただのピクニック。体慣らし。ウォーミングアップにしかすぎひん。 まず残り2.4㎞でアルがアタック。イタリアチャンピオンジャージを着た、見慣れない姿のアルがダンシングで軽やかに加速していく。ところがこれを追う総合勢は誰一人なし。TTの弱いアルはノーマークでええんか?と。 Michał Kwiatkowski‏ Twitterより チームSkyは黄色を着るゲラント・トーマスの背後にフルーム。つまり、マイヨ・ジョーヌのゲラント・トーマスはフルームのアシストとはっきりわかる陣形。 そして残り1.7㎞で、フルームが最後のアシスト、ゲラント・トーマスを捨ててついに加速。なんとこの加速にキンタナがついていけず。そしてコンタもついけいけず・・・と思ったら、最後に二人が追い上げてきててちょっと熱くなった。 コンタドールおじさんがんばってるやん。コンタドールは最後の追い上げみてると調子ええみたいね。 キンタナはまだ無理をしないで走ってる感じ?ジロでかぶった疲労がどこまで影響を及ぼしているか、体の調子見ながらの運転?まだまだ本来の全開走行をすべきではないと考えてるんかな。まぁまだツールも始まったばかりやしね。 で、結局イタリアチャンピオンジャージのアルが独走で逃げ切って勝利!これでアルは総合順位を25位から3位という急激ジャンプアップ! リッチー・ポートはフルームに置いて行かれることもなく、きちんと背後でマークしたままゴール。今年のリッチーはマジでいけそうやん。 #TDF2017 Stage 5 ✔️ and into the #YellowJersey 😊👍 Amazing job…

ツール・ド・フランス2017 第3ステージの感想・レビュー。??「コンタドールはただ走ってるだけや」??「STIは生意気」

Peter Sagan Twitterより うーん、相変わらず強い。余裕ありすぎの勝利やったね。コースの設定がハマってれば、ほぼ順当に勝つね。さすがやわ。 第3ステージが終了。第2ステージまでとちがってお天気は良く。集団も前半からまったりムード。時には時速19㎞とかのピクニックモードになってた。全体的に大きな落車もなく、牧歌的な一日となった。ゴール前以外は。 おかげでゴールタイムが遅れて、企業戦士サラリーマンは寝不足という罠。おまえら仕事中に寝てたらアカンで。日本ではシエスタは認められてませんよ。ブラックジャパンやからね。残念やね。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (1) ツール・ド・フランス2017 第3ステージの感想・レビュー ピーター・サガンがのるSpecializedのTarmac。Peter Sagan Twitterより 今回のような登りゴールやとリタイアしてしまったバルベルデも強そうやけど、仮にリタイアしてなくて戦えていたとしても、純粋にパワーとスプリント力で劣るバルベルデ師匠ではサガンとかには勝てへんやろね。 バルベルデがスプリントできるいうても、サガンやトップスプリンター達と比べたら勝負にはならへんしね。クライマーの中ではスプリント力あるってだけやしね。 バ師匠が勝つにはもっと斜度がないとね。かつてのホアキン・ロドリゲスのように。 さて、そんなサガンやけどゴール前でアクシデントあったわね。それがこの動画。 Unclips mid sprint – still wins. @petosagan #TDF2017🇫🇷 pic.twitter.com/UO0dQOyNoA — CyclingHub (@CyclingHubTV) 2017年7月3日 サガンが「ほなボチボチ、スプリント始めますかねー」というところでペダル外れてるね。でも慌てず冷静に対処するのはさすが。 サガンが強かったのは、このアクシデントがあっても周囲の状況を冷静に観察しながらスプリントの速度を上げていった点。いつどのタイミングで全開で踏むかを、周囲のライバルたちの動向を探りながら、しっかりと待っていた感じがしたわ。 そんな余裕持ってる世界王者に勝てるわけあらへんわ。 真正面からのゴール映像みたらめっちゃ僅差の勝利に見えたんやけど、上空からの映像やとけっこう差開いてて、「強すぎィ!」という感じ。 なお、キッテルはゴール前の登りの途中でもうあきらめてたね。 リッチー・ポートは一体何をしたかったんやろか。GVAのアシストのつもりやったんやろか?それとも運がよければボーナスタイムを得られるつもりで? Peter…

ツール・ド・フランス2017 第2ステージの感想・レビュー。集団クラッシュ。

©cauldphoto 下記cauldphoto Instragramより 昨日の第1ステージはドイツはデュッセルドルフだったけど、今日の第2ステージはドイツをスタートして、ゴールはベルギーのリエージュ。リエージュといえば、ネトゲーではなくて、リエージュ~バストーニュ~リエージュ(LBL)という超歴史のあるクラシックレースの舞台として有名。いわば聖地の1つともいえる。 天気はやはり昨日今日と連続で雨。第2ステージもやはり雨が集団に危険をお届けした。 レースそのものは平坦基調のスプリンター向け。途中とレース終盤にちょこっとアップダウンあるけど、スプリンターでも余裕で対応できるレベルのもの。 さて昨日の記事で書いた通り、キッテルはディスクブレーキ仕様のSpecialized Vengeを用してきたね。 過去記事:2017年ツールでキッテルが乗る予定のディスクブレーキ搭載ロードバイク。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); レースは序盤から、ワシがちょっと好きな選手でプロとなって初のツール出場を果たしたアメリカ人テイラー・フィニーが逃げに乗り、ワシちょっとにっこり。フィニーは昨日の個人TTでもなかなかいい結果残してて、ツールに向けて順調に調整できてたことを窺わせる。 Cannondale-Drapac Twitterより ベルギーが近づくと細い道が多くなり、曲がりくねったりも増え、さらにベルギーの伝統芸「石畳」までご登場あそばされた。これに雨ということで、見てる側は昨日と同じくハラハラ。 でも、レースは雨ではあったものの、特に大きなトラブルもなく進み、残り30㎞ぐらいへ。集団も快調に逃げ集団とのタイム差をコントロールしとる状態。危険回避のため、チームSkyを始めとする総合勢は集団前方に固まってた。 そしたら、これよ。 Right place right time. @teamsky @ag2rlamondiale_procyclingteam @equipefdj @katushacycling @geraintthomas86 @chrisfroome @bmcproteam @castellicycling @procycling_mag @pelotonmagazine @soigneurs @cyclingweeklymagazine @pinarello_official @factorbikes @canyon_bikes @letourdefrance…

ツール・ド・フランス2017 第1ステージの感想・レビュー。バルベルデ師匠。

Team Sky Twitterより 今年も始まってしまったツール・ド・フランス。今回は第1ステージの感想やで。順位とかタイムとかはそのへんの情報は、テキトーに大手ニュースサイトで見てもらおうか。 普通のまともなビジネスマンを寝不足の恐怖へ叩き込むべく、甘い砂糖菓子のような地獄がこれから1か月弱続く。じわりじわりと真綿で首をしめあげるようにおまいらの仕事の効率を下げ、結果的に企業全体、果ては日本もしくは世界経済そのものを停滞させるフランスによる罠。この点はW杯も同じ。夜勤のおまいらはおつかれちん。 Le Tour de France‏ Twitterより さて、初日の第1ステージは個人タイムトライアル(ITT:Individual Time Trial)。距離は十数キロという短めで競うタイムアタック。基本的には「ヤバイレベルの運動」を一定時間続ける苦痛と苦悶しかない競技種目。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); タイムアタックだけにみんな必死になるわけやけど、今回はなんと初日から雨。路面は濡れてるうえに、そもそもITT競技用のバイクのタイヤは、F1みたいに限界まで速度出すためにものすごく路面との抵抗が少なくなるようにしとる。せやから、ただでさえ滑りやすい条件なのに、雨のせいで余計に滑る。 これから1か月弱続くレースやから初日でムチャしてリスク背負うわけにはいかへん。でも、ライバルたちからひどく遅れるわけにもいかへん。ライバルたちのタイムを見ながら合理的に賢く、でも落車しないよう細心の注意で走り抜ける必要がある。 後半から見てたワシも、選手がコーナーに入るたびにハラハラやで。おまえらもそうやったやろ?あと、スタート台がめっちゃ滑りそうでドキドキしてた。誰かスタートの瞬間に滑って台から落ちるんちゃうんかいなと。さすがにそれはいなくて安心したけど。 で、やっぱり雨がすべてやったね。また、チームSky強すぎィ! 🎥 Watch the @LeTour highlights from an unforgettable opening stage as Geraint Thomas rode himself into yellow! #TDF2017…

2017ジロ・デ・イタリア第17ステージ感想・レビュー。ちょっと感動。

Cannondale-Drapac公式Twitterより 第17ステージは完全に「逃げ」向けのコースやった。というのも、明日のコースがヤバすぎるから。 総合勢&そのチームは明日の、あるいは明日からの最終決戦に備えて無駄なエネルギーを使いたくないからや。そして、それはみんなわかってるから、逃げたい選手・チームは逃げに全力を尽くす。 (1) 2017ジロ第17ステージの感想:ちょっとウルルン。 ま、というわけで大きな逃げが決まったけど、大きな混乱も波乱もなく淡々と進んだから、まー内容についてはどうこう書くことはない。キンタナが壁にぶつかったことぐらい? 今回ちょっと感動したのは、フランス人のピエール・ロランが勝利したこと。別に好きな選手というわけやないんやけどな。 ロランは数年前のツール・ド・フランスの山岳で、新人ながらも大活躍して一躍フランスのヒーローになった。フランスにはその当時、地元で行われるツールという世界最高レースで総合優勝を狙えるような有望な選手がずっとおらへんかったから。某天然アホ社長はおったけど総合優勝狙えるタイプじゃなかったし、そもそももう歳やし。 ところがフランスの期待を一身に受けたロランはその後低迷。どっかのサイトで読んだけど、本人は熱い走りが理想・希望らしい。 しかし、ツール・ド・フランスにおける総合優勝の戦略は、近年のチームSkyを見てればわかると思うけど、TTで差をつけて、山岳ではエースがアタックや攻撃をしかけず、淡々と同じペースで超強力なチームメイトに守られてひたすら最後まで。最後の最後でちょっとだけ頑張る。そしてTTでの差を守って勝つというのが正しい戦略。 ロランはそんな消極的なレースが嫌いらしい。自分の持ち味とは違うと感じていたようや。がんがん山岳ステージで攻撃をしかけていきたい、ライバルとアタック合戦を生死をかけて繰り広げたい。そんな熱いレースがしたいタイプらしいわ。でも、周囲からの期待はツールでの総合優勝。自分の内心と周囲とのギャップに悩み、低迷する成績。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); そんな環境から抜け出すために、ロランはフランスを離れ、アメリカのキャノンデールへと移籍したわけや。スポーツ医学&科学で世界の最先端を爆走するアメリカ。科学的トレーニングをキャノンデールで積んだ。それでも、ずっと勝てへんかった。 でもな、ロランは自己の信念に従い、今年のジロでも逃げに乗りまくってた。最終的にはこれまで全部失敗やったけど。でもこのステージでようやくその努力が実ったんや。 The moment @PierroooRolland saw @wegelius at the team hotel. A beautiful @giroditalia stage win later. 🙌🏻 pic.twitter.com/6i3WHVXYLt — Cannondale-Drapac (@Ride_Argyle) 2017年5月24日 そんなことを考えてこんな画像みたら泣いてまうわ。(´;ω;`)ブワワッ…

2017ジロ・デ・イタリア第8ステージのレビュー・感想。

Giro d’Italia公式Twitterより 昨日はわりとまったりしたポタリングムードなステージやったけど、今日はうって変わってハラハラドキドキ。 (1)2017ジロ・デ・イタリア第8ステージのレビュー・感想。 今回のステージはいろいろ動きがあっておもしろかったわ。見ててドキドキの展開。まぁ総合争いをする総合勢の順位については特にどうこうはなかったんやけどな。 さて、レースが動いたのはゴールまで残り15㎞をきったあたりやろか。 先頭の逃げ集団と総合勢がひしめくプロトンの2つに分裂してた。差はその時点で3分とかやったかな。この時点で逃げ切りあるかもな~という雰囲気はあった。その逃げ集団には、本来はアスタナでエースを張る予定だったスカルポーニを悲劇の事故で失った、チームメイトのルイス・レオン・サンチェス(LLS)がおった。 ワシはこのLLSが好きなんや。下りの名手でもあり、逃げの集団内部での駆け引きが非常に上手い選手。過去のツール・ド・フランスでも、毛蟹ジャージ時代だったころ、キレッキレの下りで独走して優勝したり、疲れたフリして見事周囲を出し抜き最後に優勝をかっさらったりしたのが思い出される。 で、残り15㎞をきったあたりの登りで逃げ集団の中からLLSがアタック、それについていったのがヴィスコンティ(バーレーン・メリダ)、コンティ(UAE)、イザギレ(モビ☆スタ)。合計4名。LLSが積極的に前を引き、追走集団から逃げる展開。やがてその4名が完全に抜け出すことに成功。 LLS以外のヴィスコンティ、コンティ、イザギレの3人が小刻みにかわるがわるペースアップしたりする。そのたびにLLSは遅れるんやけど、結局おいつくというのを繰り返す。 「LLSもうアカンか」→「やっぱり三味線ひいとったか。ほんま勝負師やで」というのを何度か味わう視聴者。 一方、プロトンでは、チームSkyのランダがアタックして一人で抜け出す!チームSkyはダブルエース体制。もう一人のエース、ゲラント・トーマスはプロトンで待機。 Sky&ランダのこの奇襲に他チームは誰も反応できず。 しかし、マリアローザを着るユンゲルスを擁するクイックステップと、たぶん\ザッカリ~ン/を守るためにカチューシャが牽引し、結局そのランダと先頭からこぼれた選手たちを吸収。先頭で逃げる4人との差を詰めていく。 しかし、結局4名の逃げ切りが確定。 4人そろって残り1㎞を迎える登りのカーブを曲がって……まが…… 下記動画より 工エエェェ(´д`)ェェエエ工 動画でどぞ。 Cyclisme – Giro 2017 : La chute de Conti dans… 投稿者 lequipe ヴィスコンティじゃないほうのコンティがまさかの落車ァ!これによってヴィスコンティ、LLS、イザギレの3人による争いに。 イザギレが残り1㎞をきったあたりで一気にペースアップ。ヴィスコンティとLLSが追うも追いつけず、イザギレ独走勝利! A win and a 3rd place for…

2017ジロ・デ・イタリア第5ステージのレビュー・感想。新たな伝説が誕生。

下記動画より やってしまいましたなぁ。 (1) 2017ジロ第5ステージのレビュー・感想 今回の第5ステージもスプリンターのためのステージ。まぁ特筆すべき波乱もなくレースはゴール前の周回コースへ突入。 そしてバーレン・メリダのLuka Pibernikが、ゴールライン1㎞手前あたりで一人で抜け出す!そしてそのまま逃げ切り!これは嬉しい。 下記動画より 渾身のガッツポーズを決めた。やったぜ! でも周回が残り1回残ってるんやけど!! (ノ∀`)アチャー やってしまいましたなぁ。 これはジロの歴史に燦然と輝く素晴らしいヤラカシやと思うよ。これから先何度も何度もスローモーションで繰り返し再生・放送されるGoodヤラカシになるよ。 本当の勝利者と最後のスプリント勝負の動画はこちら。 そしてレースのハイライト動画。 (2)2017ジロ第6ステージのコース紹介 次の第6ステージのコースはこんな感じ。 前半に山2つあるけど、まぁスプリンターでも乗り切れそうな感じの山やな。たとえ遅れても前半やから、後半の平坦でチーム全体でフォローすればまぁ先頭集団に戻れるやろな。 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]

2017ジロ・デ・イタリア第3ステージのレビュー・感想。風がね・・・

Giro d’Italia‏公式Twitterより 第3ステージは風との闘い!風を制するものがレースを制する! そんなレースとなった。 レースの局面が一気かつ一瞬で変わったのが、レース最終盤の残り12㎞あたりから。上のハイライト動画でいうと0:51あたり。 ゴールまで残り12㎞かそこらへんで、大きな180度カーブがあって進行方向が大転換。そして強い横風が吹き荒れるようになる。そのカーブを曲がってすぐ、クイックステップがボブ・ユンゲルスを筆頭にチームタイムトライアルを開始!これはもちろん、コロンビア人のエーススプリンターであるガビリアを勝たせるため。 このクイックステップの動きに反応しトレインに無賃乗車できたライバルチームはほんの数名。TREKのスプリンターであるニッツォーロはそれに成功! 一方、ピンクゴリラはこの動きに反応できず後方に取り残される。一人で追走するものの途中で諦め後方からの集団に混ざることを決定。ちなみに総合勢たちも誰一人この動きに反応できず。 しかし結局、第2集団は目前まで迫りながらもクイックステップトレインをとらえることはできなかった。 というわけで、実質ガビリアとTREKのニッツォーロの勝負となる。 ゴール前スプリントでは、ディメンションデータの選手が早がけして先頭でロングスプリント開始、3番手にニッツォーロ、4番手にガビリア。最後はニッツォーロの後方からベストタイミングでスプリントを開始したガビリアが勝利。 クイックステップの作戦勝ち! 他のチームは油断してたか、監督がボケーっとして指示出してなかったのかわからんけど、横風区間&クイックステップをノーマークだったのか? クイックステップが横風分断作戦の得意かつ容易なチームであることはみんな知ってるはず。 特にピンクゴリラ擁するロットソウダルは、マリアローザを守るためにもクイックステップの動きには注意を払っておくべきやったのにな。アシストみんな疲れてたんかな。ロットソウダルも本来ならクイックステップの動きに反応できるチーム力あると思うねんけどな。 なお優勝したガビリアと3位のTREKのニッツォーロのスプリント時のパワー&速度のデータはこんな感じだったようや。 Head-to-head comparison of POWER + SPEED data from @FndoGaviria and @Giacomonizzolo in today’s #Giro100 finishing sprint ⬇︎ pic.twitter.com/RJtzvOrA11 — Velon CC (@VelonCC) 2017年5月7日 ま、とにかく今年のジロは第1~第3まで全部おもしろいわ。…

2017ジロ・デ・イタリア第2ステージのレビュー・感想と引退情報。

Giro d’Italia Twitterより 2017ジロ・デ・イタリア第2ステージが終了したので感想を。そして、有名選手の引退情報を。 (1) 2017ジロ・デ・イタリア第2ステージのレビュー・感想 Giro d’Italia Twitterより 第2ステージは2級山岳があったりアップダウンがいくつもあったりするコース設定やった。 せやからスプリンターがそれらを乗り切れるか、山で速度をあげてスプリンターを振るい落としたり、消耗させたりする作戦をどっかのチームが取るかが注目されるステージやった。 せやけど、ゴリラ、ユアン、ガビリアの3強は何事もなくそれらの登り・アップダウンをクリアしてた。たぶんけっこう強い風が吹いてたから、逃げだしたりするのが難しいステージやったと思う。それが影響したんとちゃうかな。登りとかで速度が上がらなかったからスプリンターもついていけた感じ。 そんなこんなで、今回もゴール前のスプリント勝負へ。 そして、その3強が並んでスプリント開始! しかしここでユアンにアクシデント! ここから加速や!という場面でなんと左足のペダルからシューズ(足)が外れる痛恨の事故!このせいでユアンは脱落。 上空からの映像でよくわかるけど、この瞬間の直前にユアンは右側にいたガビリアとちょっと衝突してるんやな。たぶんその衝撃かなにかでバランスを強引に立て直そうとしたときに足首を無意識に動かしてしまって外れた? なんかそんな感じやな。本人もあんまりよく覚えてないらしいわ。 というわけで今回は順当にゴリラが勝利!ジロ・デ・イタリアはボーナスタイムが設定されてるから、1位のゴリラはBORAのルーカスからマリアローザを奪取することに成功! 明日はピンクゴリラ!やったぜ! BORAはルーカスを最後の最後までアシストして、ルーカスのマリアローザを守ろう奮闘しててそれが上手いこといってたんやけど、まぁさすがに純粋なスプリント勝負で1位・2位を取れるスプリント力はないやろうからね、仕方ないね。 なお第3ステージのコースプロィールはこんな感じ。 見てもらえればわかるやろうけど、第2ステージに比べてずっと平坦。平坦!平坦ァアアアアアン!というわけで、明日こそ3強の完璧なスプリント勝負が見られるかな?期待。 ま、ジロとかブエルタの場合、平坦平坦いうてるだけの平坦詐欺みたいなこと多いけど。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2) ティラロンゴ引退ンゴ 情報源:Giro d’Italia: Tiralongo to retire at season end –…

2017ジロ・デ・イタリア第1ステージのレビュー・感想。豚「!?!?」

Giro d’Italia公式Twitterより さて始まりましたジロ・デ・イタリア。初日はほぼ平坦(ジロ基準)のスプリンターのためのステージ。 ワシとしては、某マンガの御堂筋スタイルの超低空スプリントのユアン、ドイツ製スプリンターゴリラのグライペル、そしてクイックステップの天才若手ガヴィリアの3強による勝負やと思ってた。 (1)第1ステージのコース まず、第1ステージのコースプロフィールはこんな感じ。 というわけでゴール前3㎞までは上述のようにその3強の勝負やろ、そう思ってた。 そして案の定というか、コース設定の妙というかとにかく初日の勝負は実質、ゴール前3㎞から始まった。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (2)勝負を決めたのはゴール前の連続コーナー というのも、まずゴール前3.1km?3.2kmあたりのコーナーで渋滞が発生し大勢の選手が立ち往生。大落車とかじゃないから大きな混乱・怪我とかはなかったようや。ゴールまでギリギリ3㎞以上ある地点やったから、3㎞ルールによる救済の適用外。 そしてこの日の本番はここからやった。 ゴール直前までコーナーが連続するコース設定。しかもコーナーで車線幅・コース幅が狭くなる設定。こんな連続コーナーがスプリンターチームのトレインを崩壊させていった。結局最後まで綺麗にトレインを作れたチームはなくなった。 で、ふと見たらサガンが所属するBORAの誰かさんが一人飛び出してる。名前はルーカス。新人選手。プロ初勝利はまだあげたことがない若手。 本人はBORAのスプリンターのためにアシストしてるつもりで先頭を爆走してたんやけど、爆走しすぎて敵チームも自分とこのエースも誰もついてきてへんやんけ。 その状態でラスト1㎞を切ってもうたから、さぁ大変。BORAのチームカーから「ルーカスいけええええええええええええ」の指示。 ライバルチームのスプリンターたちは、自分とこのアシスト・トレインを失ってしまっているから、誰もが自分の一人でこのルーカスを追いかけて無駄に足を使いたくない状態。スプリンターたちが若干牽制気味になって誰も本気で追わないまま、ルーカスは残り500m!残り400m!残り200m!残り100m!アーッ! ルーカスはプロ初勝利がジロ・デ・イタリアでの初勝利! 新人選手のプロ初勝利がグランツール初勝利、かつ、スプリントステージでゴール前の逃げ切り勝利。こんな2つの条件を満たすシーンなんて、こんなん十年に一度?数十年に一度とかやろ。ええもん見れたわ。プロ初勝利の新人がマリアローザ着るんやで。これはすごいことよ。 どうでもええけど、ディメンションデータの黒人選手、足長すぎやな。ワシにも10cmぐらいほしいわ。ワシは豚足やのに。ちょっと神様不公平すぎんよ~。 おまけ この日にいた沿道にいた変なスーパーヒーローたち。 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]

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