ロードバイクのチェーンとオイルの効果

【実験】チェーン注油の効果は何ワットか?注油の重要性



自転車はチェーンに注油のが当たり前。それをせずにギコギコ、キーキーと煩わしい音を出しながら走る自転車に、自転車オタクたちは悲しみと、ちょっとした不愉快・怒りも感じるだろう。

ましてや、古びた安いママチャリならともかく、それなりのクロスバイクやロードバイクをそのような状態で走っている人間がいれば、思わず「(#゚Д゚) ゴルァ!!」となるのも仕方ないね。

今回の記事では、以下の情報源記事から、注油をした場合と注油をしなかった場合に何ワットの差が生じるか、そして、レース前後でチェーンの汚れにより何ワットの差が生じるかといったデータを紹介する。このブログでは簡単に抜粋した情報だけ書くので、詳細は各自で情報源記事で確かめてもらいたい。

情報源:How many watts does a dirty chain steal?



目次


(1) チェーン注油の必要性

(2) 注油の効果:注油しない場合と注油した場合のワット比較

(3) チェーンと汚れ:レース前とレース後のワット比較



(1) チェーン注油の必要性


まずそもそもなぜバイクのチェーンに注油が必要なのかであるが、それは大雑把に3つ理由がある。

1つは、チェーンそのものの錆・劣化を防ぐため。2つめは、チェーンと他の部品との摩擦を軽減し、チェーンとその他の部品の両方について、製品寿命を長引かせるため。余計な摩擦はアイテムの摩耗・消耗の時期を早める。

そして3つめはもちろん、チェーンをなめらかに回転させ、より少ない力で効率的にバイクを走らせるためである。

今回はこの点についてのデータのご紹介となる。



(2) 注油の効果:注油しない場合と注油した場合のワット比較



まず、綺麗な状態のチェーン(砂埃などが全くついてない)を用意して、全く注油されていない状態での走行と、きちんと注油した状態での走行とを比較。250Wでケイデンス90という設定で実験が行われた。なお使われたチェーンオイルは特殊なものではなく、普通の一般的なもの(銘柄は不明)。

どれだけのワット数の差が生じたのか?次の表を見てほしい。

ロードバイクのチェーンと注油の効果について
表1 ©CyclingTips  How many watts does a dirty chain steal?より



日本語にして書き直すと、

注油あり注油なし
チェーン16W20W14W
チェーン27W20W13W
チェーン37W20W13W
チェーン46W26W20W
チェーン57W24W17W
チェーン67W 20W13W




この表の見方だが、例えばチェーン1についての項目を見てほしい。注油ありで6Wとなっている。これは、250Wの入力に対して、244Wがパワーとして伝達しているということ。すなわちパワーロスが6Wということである。注油なしならば20W。つまり、パワーロスが20Wである。

よってチェーン1については、注油すると14W分だけ、パワーロス(駆動ロス)が減ると考えられる。

他のチェーンについても同様に見てほしい。

当然の結果ではあるが、全てのチェーンで注油したほうがロスが減っている。注油の効果は確実にある。



(3) チェーンと汚れ:レース前とレース後のワット比較



次にレース前とレース後を想定した場合の比較である。レース前は当然綺麗な新品状態のチェーンである。しかしレースを終えるとチェーンは多少汚れる。そこで、レース前とレース後のチェーンではどれだけパワーロスに差が生じるのか?

言い換えれば、晴天時の走行でチェーンが少しだけ汚れた場合(表面に砂粒などがついているなど、その程度の状態)にどれだけ駆動効率が落ちるのか?という実験である。

今回はCeramicSpeed社のUFO V1というオイルと、ただの軽油を塗布したチェーンの2種類が用意され、それぞれにレース前後の比較がなされた。なおこれは2012年の実験データである。

ロードバイクのチェーンと注油の効果について
表2 ©CyclingTips  How many watts does a dirty chain steal?より



UFO V1オイルを塗布したチェーンのデータを日本語で表にして書き直すと、

レース前レース後
チェーン16W8W2W
チェーン27W8W1W
チェーン37W9W2W



たとえばチェーン1について見てみよう。レース前は6W分だけパワーロスが発生したものが、レース後のチェーンの状態では8Wのパワーロスが発生している。2W分、余計なパワーロスが増えた。

どうだろう、思ったよりは増えていない感じだろうか。ただ、これはCeramicSpeed社のUFO V1オイルの性能が良いからこそ、その程度の差で済んでいるとも考えられる。

その証拠にただの軽油を塗布したチェーンでは、レース前後のロスの差が広がっている。

もちろんチェーンがさらに汚れていけば、パワー伝達効率はさらに減少し、余計なロスが増えるばかりである。

数ワットを削るために高価なカーボンホイールが必要とされるが、チェーンを万全な状態で、しかもより高性能なチェーンオイルを使うことで、カーボンホイールを買わなくともそれなりの走行性能は得られるのである。

エアロなカーボンホイールを買う前に、まずはチェーンの運用と、高性能なチェーンオイル選びから始めると費用対効果(コストパフォーマンス)が良いかもしれない??

なお情報源記事は長文ではるが、他の実験データなども掲載されているので興味があれば御覧あれ。

Amazon:CERAMIC SPEED (セラミックスピード) UFO Drip



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