良い移籍、ダメな移籍。2020年はどうなるか?

現時点では2020年に向けた移籍市場もほぼ終わったといってええやろね。いろんな選手の動向があるけど、その中でも「お、ええやん」というファンも納得の移籍と、「ん~?ええんかそれで?」という疑問符がつく移籍があると思う。



今回は有名選手の移籍に限定して、それら納得の移籍と疑問の移籍とを簡単にまとめた記事のご紹介。

情報源:Men’s road transfer season, analysed: Three good fits, three questionable moves

納得の移籍


①エンリク・マス


マスはDeceuninck-QuickStepからMovistarへ移籍することになった。そのMovistarからは、下で述べるナイロ・キンタナやリカルド・カラパス、そしてミケル・ランダなど一流総合勢がごっそりと移籍してしまった。

その穴を埋めるべく、次のエースとしての期待を一身に背負いチームを率いることになる。でも当分はアレハンドロ・バルベルデおじさんもいるから、バルベルデを師匠とし、リーダーとしての振る舞いを学ぶことになるかな。

とにかく、マスは彼自身を完全なエースとして扱ってもらえる自分のためのチームを手に入れたわけで、良い移籍といえる。グランツールで勝てるかどうかは別としてね。チームとしてもいきなりのグランツール制覇とかは考えてないやろね。まずはトップ5入り。そして表彰台。そしてその頂点と、段階を踏んだ展望を描いているはず。

②マーク・カヴェンディッシュ


Dimension Data(以下DD)からBahrain Merida(以下BM:来年からはMcLaren Merida?)へ移籍する。

チームDDではここ2年はKISSの病に苦しみ、満足にレースに出場できていなかった。DDの大黒柱だったカヴェンディッシュがそうなった以上、チーム成績もパっとしない日々が続いている。とにかく勝てない。

そしておそらくチーム首脳陣との関係も悪化していたと思う。チーム成績が悪くなれば、首脳陣からのアタリも厳しくなる。雰囲気が悪くなればなおさら選手の精神上とパフォーマンスにも悪影響が出る。その悪循環、負のスパイラルに陥っていた感じがする。

それに長年女房役だったマーク・レンショーおじさんも引退してしまった。

そんな寂しさを振り払うにはやはり新天地への移籍がうってつけ。しかも、チームBMの指揮官には、英国での若い頃から指導を受けていた元チームSkyのコーチが就任する。スポンサーのMcLarenも英国企業。かつてはSpecializedのバイク開発でも強力しあっていた。気心のしれた仲(?)。

戦力的にも平坦ステージでは間違いなくカヴェンディッシュが単独エース。チームには他にスプリターとしてソニー・コルブレッリもいるけど、コルブレッリは登りスプリントのほうが本領を発揮できるタイプ。なので、カヴェンディッシュとは明確に役割分担が可能。

③ダン・マーティン


ワシが個人的に一番驚いた移籍がダンマーこと、ダン・マーティンのIsrael Cycling Academy(以下ICA)への移籍。

発表された当初ではICAはプロコンチネンタルチームやった。なので「え?なんでプロコンに?」と思ったもんよ。

ところがKatusha-Alpecinのゴタゴタがあっての、ICAのワールドツアーチーム化となったわけで(まだUCIの最終認可は終えてないけど)、その騒動を踏まえた今となっては「はぇ~なるほどねぇ~」という納得の移籍。

たしかにICAのチーム力は、他のIneosやJumbo-Vismaといった有力グランツールチームと比べるとずっと劣る。でも、ICAは最初からグランツール制覇は捨てているはず。それを目指すにはアシストの補強がかなり必要となるけど、今年はそれに手が回らなかったはず。

なので、当面は一週間程度のステージレースでの総合優勝か、グランツールでステージ優勝を最優先とするはず。となれば、ダンマーの熱い走り、縦横無尽に発積極的にアタックを繰り返す本来の姿が発揮されるはず。そういう意味でもダンマーにとっては自身の能力にあった良い移籍となるはず。

顔は優しそうな間の抜けた顔してるけど、ハートは熱い男。それがダンマー。


疑問が残る移籍


①リカルド・カラパス


モビ☆スタからガソリンスタンドのエネオス・・・じゃなくて、チームIneosへ。

確かに金銭面では大幅な収入UPとなるやろうし、チームの環境やマネジメント能力も非常にリッチなものになるはず。しかし、そんなマネジメント能力の高さゆえに、カラパスに自由が与えられるのかがまず疑問となる。つまりカラパスが今後もエースの一人して働けるのかどうか。

知っての通り、Ineosはその日、そのレースの結果と選手の調子にあわせてエースを交代させるチーム戦略を取る。今年ならGからベルナルへ。勝てる可能性の高い人間がエースとなる。実に合理的。果たしてカラパスがその戦略を良しとできるのか。ヨシ!

次にIneosからはWout Poels、Kenny Elissonde、そしてDavid de la Cruzといった有力アシストがごっそりと抜けた。これがツール・ド・フランス以外のグランツールで、チーム戦力の弱体化につながる可能性はある。そうなれば、来年のジロで連覇を狙うカラパスにとってどうなるか。

②フィリップ・ジルベール


Deceuninck-QuickStep(位階DQS)からLotto Soudal(以下LS)へ移籍。そろそろ引退が見えてくる37歳。Lotto Soudalが現役最後のチームとなるかもしれない。

ジルベール自身の目標はなんといってもクラシック。そしてクラシックでの最強チームといえばDQS。しかしそんなDQSから去ることになれば、これまでと同じようなチーム力はなくなり、DQSのようなレースの支配力は得られないはず。

たしかにLSもクラシックには強いけれども、DQSほどの絶対的な支配力はない。来年からは古巣を相手にどうやって勝ちを狙うのか。古巣の戦略を知り尽くしたからこそとれる戦略があるか?

③ナイロ・キンタナ


モビ☆スタからプロコンのArkéa-Samsicへ移籍。やっぱり「え?なんで?」と思うわね。

そういう点ではダンマーと同じやけど、ダンマーは明らかに彼本人の走り方とチームの戦略が合致してるように見えるし、なによりICAはワールドツアーチームへと昇格する予定。一方、キンタナのArkéa-Samsicは今年ワールドツアーチームにはなれない予定。この差は決定的に大きいはず。

Arkéa-Samsicも当然にグランツール総合優勝を狙えるチーム力はないからステージ優勝狙いとなるわけやけど、Warren Barguilとのダブルエース体制で山岳ステージでの優勝を狙うんやろかね。

キンタナとしてはそれでええんやろかね。ワールドツアーチーム昇格審査は次は3年後やけど、それまでプロコンチームで待つのか?それとも、契約条項の中に、「もしワールドツアーチームになれなければ一年で他チームへ移籍できる」という条項があるのか?どうなんやろね。

( ゚д゚)ハッ!

まさか、今年のブエルタのように平地で独走勝利を飾ったように、おれからはパンチャー・キンタナとしてデビューするのか?

Wiggleでブラックフライデーセール開催中。ワシもちょこちょこ買っちゃった。



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