レビュー
Rapha


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カレブ・ユアンがJayco-AlUlaとの契約解消の理由を語る
カレブ・ユアンは2023年までLottoだったがチームを追われる形となり、2024年に母国オーストラリアのJayco-AlUlaに拾われた。しかしまた今年はINEOS Grenadiersへ移籍している。
2023年のLotto時代には当時の記事【ロット・デスティニー「カレブ・ユアンには失望した」。2023ツール・ド・フランスでの結果と行動について】で紹介したように自分勝手な行動によりチームとの溝が生じたことで、チーム首脳陣から「どれだけ実力はあっても自分勝手な人間はいらない」みたいなことをはっきり言われとされており(過去記事:カレブ・ユアン「チーム側は自分に出て行ってくれと言った」)、ある意味チームから追い出された経緯がある。
そして2024年にJayco-AlUlaに拾われたわけだが、昨年の暮れにはアスタナへの移籍という噂も。しかしそれはなくなり、さらに、2025年に向けたチームの発表時には選手リストにその名前がなかった。
そんな状況下で今年になってから発表されたのがINEOS Grenadiersへの移籍で、1月23日から同チーム所属となっている。
問題はなぜカレブ・ユアンは母国のワールドチームJayco-AlUlaからたった1年で去ったのかということだが、それについて彼はチームメイトとなったゲラント・トーマスがやっているポッドキャストにて、「クソな扱いだったから」と話す。
情報源:①”I was in a pretty sh*tty situation with my team” – Caleb Ewan explains departure from Jayco and joining INEOS、②Ewan frustrated with his time at Jayco: “In the Giro, my own lead-out man was sprinting against me—That was just bizarre”
カレブ・ユアン曰く、「Jayco-AlUlaではほとんどスプリントのサポートをもらえなかった」、「Lotto時代にはすばらしいサポートに恵まれていたが、Jayco-AlUlaではそんな感じは全くなかった」、「ジロでは自分のリードアウトマンが、自分に対してスプリントしかけるとかもあった」などとJayco-AlUla時代の不満を話す。
これまでいくつかのワールドチームからすでに契約のオファーもあったようだが、イネオスやUAEのような超ビッグチームからのオファーは初めてだったとも話す。
過去数ヶ月は自分の未来がどうなるはまったく見通せず、不安・焦りなどで精神的にやられていてトレーニングに出かけるというのも億劫な状態だったと。本人曰く、「自分は明確な目的があって初めて頑張れるというタイプの人間」のようで、未来がどうなるかわからない、つまり目的が見つからないような状態ではまともにトレーニングできなかったもよう。
そのためイネオス側もすぐに彼をレースに出させるということはなく、また勝利に期待するのもまずはしっかりとトレーニングを積んでからという方針のようで、すぐに彼に結果を求めようとはしてないようだ。
問題はINEOS Grenadiersに彼をリードアウトできるトレインが組めるのかということだが、その点ユアンはINEOS GrenadiersではJayco-AlUlaと違い普通にスプリントできるようなリードアウトを得られるはずだと考えているようだ。
なお彼のシーズンデビュー戦は3/25から始まるコッピ・エ・バルタリとなる。つまり3/22のミラノ~サンレモには出場しない。
スプリンターのリードアウトマンはいなくても、風よけになってゴール前の位置取りを頑張ってくれる体の大きなルーラーやTTスペシャリストがいれば、他チームのトレインにタダ乗りして勝負(サガンスタイル)はできると思うので、まずはそこからですかね。
たしかにカレブ・ユアンの体格を考えると、大柄な選手が一人前にいてくれるだけでかなりのエアロ効果がありそうブヒね。
ガンナやターリングがリードアウトしてくれれば勝てるチャンスは大きくなりそう。